浅野 陽子(著)
四六判 240ページ 並製
定価 1800円+税
ISBN978-4-7872-9268-1 C0095
在庫あり
書店発売日 2022年12月26日 登録日 2022年10月24日
レストランや著名なシェフ、料理研究家、食品関連企業に取材し、「おいしい」という言葉を使わずに食の魅力を伝えるフードライター。デビューまでの道筋や文章術など、フードライターを目指す人に必要なあらゆる情報を一冊にまとめた初の職業ガイド。
近年、ネットやブログ、SNSの台頭によって、名もなき個人が文章を書き、意見を述べるのはごく日常的なことになった。なかでも多いのは「食べ物」や「訪れたレストラン」など、万人に身近な「食」をテーマにした発信だろう。
そして、まさにそれを生業にして収入を得る「フードライター」は、食べることに関心がある人にとっては憧れの職業といえる。しかし、職業の存在自体は知られているものの、「フードライターとしてデビューするための道筋」や、具体的にはどのような仕事なのかなど、公的に開示された情報はほぼないに等しい。
本書は、出版社での編集者経験を経てフードライターとして活動を続ける著者が、この仕事を目指す人に向けたあらゆる情報を一冊にまとめた初の職業ガイドだ。レストランや著名なシェフ、料理研究家、食品関連企業に取材し、味や香り、魅力を「おいしい」という言葉を使わず伝える文章術から、「食べログ」や「Instagram」の一般的な食レビューと差をつけるプロのテクニック、食の企画・取材・執筆・営業といった仕事のノウハウを余すところなく紹介している。特に文章作成に関するメソッドは、食以外のジャンルにも広く応用できる。
また著者自身の体験に加えて、松浦達也、白央篤司をはじめとした現役フードライターや、「料理王国」「近代食堂」などの料理専門誌の編集長へのインタビューを所収。さらに船橋屋やシャングリ・ラ 東京ほか食関連企業の広報担当者、インフルエンサーに取材した「「フードライター以外の」食の発信者になるための方法」も興味深く読めるだろう。
序 章 「昼ごはんの味」を妄想していた普通の小学生がフードライターになるまで
1 フードライターへの道はいま、誰にでも開かれている
2 学生時代はバブル、就活で氷河期の「残念世代」がフードライターに
3 小学生で食への妄想と読書熱が一気に高まる
4 十代の多感期に西洋と東洋の食を現地で体験
5 ダイヤモンド社グループへの転職、恩師との出会い
6 「食べることが好きな素人」から食のプロへ
7 イタリア取材で生涯の志を見つける
第1章 フードライターって、どうやったらなれるの?
1 会社の仕事と自分がやりたいこととのジレンマに悩む
2 退職、そして紆余曲折を経る
3 食の力で覚醒する
4 運命の扉が少しずつ開けてくる
5 地道な売り込み活動で販路を広げる
6 ブログで出版業界の逆転現象を起こす
7 「顔と名前出し」で潮目が急転する
8 〈番外篇〉フードライターの勉強は「いつ何を」する?
第2章 現役フードライターたちのリアルと各誌編集長の声「こんな人が向いている」
1 フードライター篇
松浦達也さん(フードアクティビスト)/白央篤司さん(フードライター)/東龍さん(グルメジャーナリスト)/関谷江里さん(フリーエディター&ライター)/浅妻千映子さん(フードライター、料理研究家)
2 編集長篇
「料理王国」の場合/「近代食堂」の場合/「NIKKEI STYLE」の場合/「タイムアウト東京(Time Out Tokyo)」の場合
第3章 フードライターの仕事とは? 徹底解説!
1 フードライターの一日
2 フードライターの仕事(主な六つの取材とインタビュー)
3 そのほかのフードライターの仕事(広告や書籍、メディア出演、登壇など)
4 紙媒体とウェブ、フードライターの「DX」
5 閲覧注意?! フードライターのお金事情
第4章 こんなに教えちゃっていいの? フードライターの仕事術
1 「食」よりも「活字好き」がフードライターの大前提
2 誰でも魔法のように文章が書ける方法
3 企画、取材から校正まで、全工程のコツを解説
4 「おいしい」という言葉を使わずに、行間から味や香りをあふれ出させる方法
第5章 AIに負けない! フードライターのデジタル活用術
1 フードライターに必須のITツールはこれだ!
2 教えたくないけど大公開! こうやって使い倒します
3 〈活用術〉連絡・コミュニケーション篇
4 〈活用術〉企画と取材・執筆篇
5 〈活用術〉データ管理篇
6 〈活用術〉経理・総務作業篇
第6章 人生百年時代のフードライターの健康管理術
1 好きな仕事でも「太く短く」生きないのが主流
2 健康管理とはすなわち「体重管理」
3 フードライターのダイエット、四半世紀の闘い
4 百年もつ体を作るには
第7章 フードライター以外の食を発信する仕事
1 「食×文章」の仕事は実は無数にある
2 業界外の人は意外と知らない? 食を発信する仕事
3 〈広報担当者の事例〉船橋屋(老舗の和菓子企業)
4 〈広報担当者の事例〉シャングリ・ラ 東京(外資系五つ星ホテル)
5 〈広報担当者の事例〉銀座に志かわ(高級食パン専門店)
6 〈広報担当者の事例〉MSCジャパン(サステナブルな漁業を推進する非営利団体)
7 〈インフルエンサーの事例〉道明寺さくらさん(美食ブロガー)
おわりに
在庫あり
送料無料162-0801 東京都新宿区山吹町337
電話:03-3268-0381
ファクス:03-3268-0382
●会社案内 ●購入案内 ●プライバシーポリシー ●特定商取引法に基づく表示
●特約店一覧
●リンク
掲載している文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。それ以外のものと青弓社社員によるものの著作権は株式会社青弓社にあります。