山下 武(著)
四六判 228ページ 上製
定価 2000円+税
ISBN978-4-7872-9104-2 C0095
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1994年12月 書店発売日 1994年12月20日 登録日 2010年02月18日
古書を探し求め、古書に呼び寄せられ、古書の呟きに耳を傾け、読書を堪能する静かな、そしてこのうえない歓び──書物に魅入られた心。著者の古書シリーズ第8弾の本書もその筆はますますさえわたり、慈しんで本を語る。珍しい本の写真もまた楽しからずや。
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I 神楽坂の古本屋本を貸すバカ借りるバカ論読書と蒐書蔵書の行方江戸の畸人古本屋・藤岡屋由蔵シベリアに消えたジャーナリスト・大庭柯公忘れられた出版人・金尾種次郎の悲劇『読書偶筆』の豪華執筆陣校正恐るべしII 古本界 雑誌の担う文化財としての価値/文士や文学青年の古本屋開業は/財布の紐を緩めて買い込む/年輪を感じさせる夢声老の味なエッセイ/書誌からも消えた井伏鱒二の『父の罪』/講演会と古本屋歩きの盛岡行(上)/講演会と古本屋歩きの盛岡行(下)/他に例を見ぬ贅沢な時雨全集/満州関係の古書と“魔都上海”の古書/興味深い『古本屋奇人伝』/嵐寛の無声映画時代のパンフなど/神戸の古本屋めぐりの収穫六点/京都百万遍の“古本供養”初日は雨/説明付きでも女性弁士だけはゴメン/戦前の凄じい検閲の一端に接し、鳥肌が立つ思いが……/新年の“銀座古書の市”で雑本二冊を拾う本の窓 「大学教授」になれる本/湾岸戦争とスパイ小説/さびしい“キネ旬”の身売り/漫画による抑留体験記/西サモワで見たこと/故人の蔵書と未亡人/PR誌のヨイショ記事/漫画に見る日米の知的水準差/“都市伝説”の怖さ/「グリコ文庫」と豆玩/情報の偏る大宅文庫/人気の高い「新青年」/林達夫文庫の落ち着き先/『硫黄島洞窟日誌』を読む/あいつぐ“亡霊”の復活/霊の実在信じたドイル/本こそ迫害の真の被害者/愛犬家と愛猫家/幕末の古本屋・由蔵/創刊号コレクター/二冊の学徒出陣記録/高嶺の花の翻訳古典/『雑誌に於ける追悼号書目』/春陽堂の『発行図書総目録』/中国の古書界事情/ポーランドで見た戦争の悲惨/母親を訴えた漫画ファン/『クシュラの奇跡』との出会い/深刻な古書飢饉/眼科医の見たエイズ問題/地震と書庫の関係/『東京に生きる』を読む/書影中心の『講談博物志』/七年目を迎えた「冬扇通信」/「定価」を考える/ワゴンセールの表裏/大宅文庫への提言/濫読のすすめ/古書目録の整理/明治・大正の投書雑誌/死刑廃止論を駁す/忘れられた著作家の悲哀/喫煙論議に一石/大庭柯公の名誉回復を/古書展の新たな魅力/『サザエさん』と『ブロンディ』/罪意識の低い本の万引き犯/紙屑に付加価値をつける/文学に刻まれた不治の病/切り取り被害に泣く図書館/残暑には雑誌の拾い読みを/「イタリア文化選書」のすすめ/老人問題と『隠居論』/横行する“自称動物愛護者”/削除されていた葦平の作品/原稿用紙一枚が、なんと、三十万円/八方ふさがりの貸本業界/文庫解説目録の価値/書店は経営努力が必要/話題豊富な留学生の本/「紅葉全集」の刊行を歓迎/趣味的な本しか売れぬ時代/婦人雑誌が「休刊」するとき/「慰安婦問題」に貴重な資料/甦った奇書『二笑亭奇譚』/オールド・ファンの溜め息/無用の長物化した電話帳/わかりにくい図書券の仕組み/海外名作出版の商業的悪習/錠を下ろした学校図書館/ああ“盲導犬後進国”/古書展で見た“上げ底”文化東風西風 タイタニック号の教訓/「ワニ騒動」とペットの飼育/角川書店の“体質”に問題あり/雑誌付録の問題点を抉る/末期患者の日記からあとがき初出一覧人名索引書名・誌名索引
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