おなら考

佐藤 清彦（著）

四六判 　236ページ　上製
定価　2000円＋税
ISBN978-4-7872-9094-6　C0095
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1994年03月
書店発売日　1994年03月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

「嫁の屁は五臓六腑をかけめぐり」──川柳、小咄、都々逸から平賀源内、一茶に西鶴、蜀山人、外骨、百鬼園、現代に生きるヘモリストまでおりこんだ奇談・哀話・滑稽譚の数々。おなら──このフシギな気体についての抱腹絶倒の百科全書。

解説

この商品は非再販本です。ご購入のさいは青弓社にご連絡ください。青弓社（03-3265-8548）

目次

１　体の中を風が吹く　（１）下へ向かう風を「下風」という　（２）昔は違った「屁」と「おなら」　（３）転矢気はどこに転ぶのか２　おならは神仏とともにある　（１）屁ひりの神はなぜ末座か　（２）哀切な伝承を秘める「屁の宮」　（３）おなら神「奈羅須神社」の虚妄　（４）ブッという字は仏なりけり３　これぞ、トラブル・メーカー　（１）おならに爆殺された男がいる　（２）奇襲一発！　錦の御旗逃げる　（３）巌たる事実「一発が三人死なす」　（４）新聞に見る屁種の刃傷沙汰　（５）要注意！　制服組は侮辱過敏症　（６）汽車の窓から罰金ひり出す　（７）監獄は「屁の都」である　（８）真空地帯でもガス弾炸裂４　人生を変えたこの一発　（１）鳴らしすぎるとクビになる　（２）鳴らして得した人もいる　（３）ほれた仲でも我慢ができぬ　（４）花街の屁は色とりどり　（５）娘は悲し、出すも出さぬも　（６）全国民が待ちこがれた一発５　“屁芸”の頂点をきわめる　（１）霧降花咲男の名は永遠に　（２）“花の都”パリを沸かせた男　（３）無名氏も挑み、競い、楽しむ６　現代に生きるヘモリスト　（１）戯れに“人間楽器”とは言わじ　（２）“隠れヘリシタン”の作曲術７　おならを彩ったこの人物群　（１）芥川龍之介がほめた放屁シーン　（２）おならは文学のこやしになる　（３）実技派から理論家まで多士済々８　「生物みな兄弟」の連帯感　（１）平和な市民スカンクの“宝刀”　（２）川柳で競うイタチとキツネ　（３）馬の屁に吹きとばされし蛍かな　（４）へひり虫俳句でばかりなぜもてる９　屁のような話あ・ら・かると　（１）「おすそあくび」にゃ味がある　（２）格調高い音響五段階論　（３）においなければただの風　（４）形あり？　宇宙の果てで放つ風　（５）芋栗合戦どちらが勝つか　（６）「肛門垂れブー」の診断10　ミニコミの究極にあるもの　（１）子どもがうたう「詩と真実」　（２）頼りない風が人間を結ぶ　（３）香り高きこのパロディー追跡レポート　奇書『屁』幻の著者を確定する参考にした主な本あとがき

著者プロフィル

佐藤　清彦（サトウ キヨヒコ）

1930年生まれ。早稲田大学文学部卒業後、読売新聞社を経て、現在、文筆業。著書に『ああ勲章』『おなら考』『脱獄者たち』『贋金王』『にっぽん心中考』（いずれも青弓社）、『やぶにらみ・法律記事』『ねらい撃ち・法律記事』（ともに日本評論社）、『奇談追跡』（大和書房）、『奇人・小川定明の生涯』（毎日新聞社）ほか。

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。