南方熊楠の図譜

荒俣 宏（編） /　環 栄賢（編）

四六判 　232ページ　上製
定価　2000円＋税
ISBN978-4-7872-9058-8　C0095
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1991年12月
書店発売日　1991年12月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

　没後50年をへたいま、時空を超えてよみがえる。私たちを震撼させるほどの圧倒的な巨歩が──。民俗学、思想史、博物学から植物学まで熊楠研究の第一人者たち９人が、巨人南方熊楠の足跡を追って多様性に分け入り、その全体像に迫る論考集。

目次

はじめに１　紫の粘菌譜──昭和天皇と熊楠の縁（ルビ：ゆかり）をめぐって　　荒俣 宏２　「民俗学」誕生のはざまに──南方／柳田論争をめぐって　　赤坂憲雄３　「植物学者」南方熊楠　　萩原博光４　熊楠マンダラ──南方熊楠の宗教、哲学、科学観　　環 栄賢５　南方熊楠と神社合祀反対運動　　鎌田東二６　環境権運動と南方熊楠──日露戦後経営と大正デモクラシー　　後藤正人７　失われたエチカ──南方熊楠「浄の男道」再論　　松枝到８　南方熊楠の性愛論　　村岡 空９　熊楠伝説・断章　　神坂次郎あとがき南方熊楠略年譜

著者プロフィル

荒俣　宏（アラマタ ヒロシ）

1947年、東京都生まれ。博物学、幻想文学研究家。著書に『本朝幻想文学縁起』（工作舎）、『図像観光』（朝日新聞社）、『帝都物語』（角川書店）、『黄金伝説』（集英社）他。

環　栄賢（タマキ エイケン）

1947年、奈良県生まれ。大正大学仏教学部中退。南方家の菩提寺、新義真言宗延命院住職。元京都梅原猛仏教研究会、日本宗教学会所属。

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。