古書の誘惑

山下 武（著）

四六判 　264ページ　上製
定価　2000円＋税
ISBN978-4-7872-9048-9　C0095
品切れ・重版未定

登録日　2010年02月18日

紹介

古書・古書界随想はもちろんのこと、読書論、本の選び方、文庫・図書目録の利用法、蔵書の整理術から辛口寸評まで、冴えわたる達人の筆。黴臭く奥まった棚に詰まった古書たち、その蠱惑的な魅力の充溢が読む者をとらえて放さない。

目次

１　（１）古書の楽しみ　旅の楽しみ　（２）読書の動機　（３）罰せられざる悪徳　（４）読書と私　（５）「のらくろ」と田河水泡　（６）ひとつの文庫の歴史をたどる　（７）読書論の試み　（８）規格外の読書を　（９）干涸びた歴史との訣別　（10）もっと大きな活字を　他...２　（１）古本界　　中野“サンプラザ古本まつり”漁書／奪い合いになるレコード総目録／戦前の古雑誌で目にしたおもしろい記事／他...　（２）辛口コラム　　文庫の概念について／人名辞典に望むこと／視力と読書／他...　（３）本の窓　　古雑誌の高騰／相次ぐ同世代の死／大衆文学の“井戸掘り人”／他...　（４）東風西風　　ロンドンの夏目漱石像／梅雨と曝書／文壇から脱落した水蔭／二冊のキャグニー自伝３　（１）蔵書の整理学──選び抜かれた蔵書を守る方法　（２）図書目録再考──その役割と今後の課題　（３）カタログ考「シュルレアリスムの精神」　（４）文庫とのつきあい方　（５）私の文庫整理・利用法　（６）文庫ハンターから　（７）本の選び方から整理術まで

著者プロフィル

山下　武（ヤマシタ タケシ）

１９２６年、東京生まれ。法政大学文学部卒業。椎名麟三に師事し、現在、芝浦工業大学で「文章論」の講座をもちながら、作家活動。著書『異象の夜に』『書物万華鏡』『青春読書日記』『父・柳家金語樓』『日本文章史論』『古書礼賛』『古書を旅する』『忘れられた作家・忘れられた本』『古書縦横』『古書発掘』『古書のある風景』『探偵小説の饗宴』『幻の作家たち』『古書の誘惑』『異端的神秘主義序説』『古書の味覚』『幽霊たちは＜実在＞を夢見る』『古書のざわめき』『書物熱愛』『古書を求めて』『「新青年」をめぐる作家たち』

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。