A5判 178ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-7469-4 C0374
書店発売予定日 2024年11月28日 登録日 2024年10月21日
特集1では、2024年10月での退団を発表した雪組トップスター彩風咲奈に感謝と惜別を贈る。
彩風は生粋の雪組育ちの実力派で、緻密に造形する芝居、長い手足を生かしたスタイリッシュなダンスが魅力のトップで、下級生からの信頼も厚く、その包容力も相まって多くのファンの支持を集めている。名作『ベルサイユのばら』で退団する彩風のあふれ出る魅力に迫り、「ありがとう」の言葉を贈る。
特集2では、1974年の初演以来、再演を重ねて50周年を迎える『ベルばら』を多角的に検証して、幅広い世代に愛される、作品がもつ強い引力の源泉を描き出す。
月組の新トップ鳳月杏&天紫珠李をことほぐ小特集や『ベルばら』の魅力を語るOGの鼎談、毎号充実の公演評、写真もふんだんに収めるOG公演評、OGロングインタビューなど、宝塚のまばゆい魅力がギュッと詰まった一冊。
特集1 さよなら彩風咲奈
はじめに 『ベルばら』で始まり終わる至福の宝塚人生 薮下哲司
「あなたはみんなの夢になった」――宝塚を飛び立った彩風咲奈に寄せて 橘 涼香
彩風咲奈――相棒・朝月とのバディな関係 木谷富士子
アクトリスとコメディエンヌ――彩風咲奈の二つの魅力 瀧尻浩士
数値や言葉にできない“スター性”とは 七島周子
特集2 『ベルサイユのばら』五十周年、あふれる魅力
はじめに たかが『ベルばら』されど『ベルばら』 薮下哲司
私と『ベルサイユのばら』の五十年 木谷富士子
初観劇から現在まで“ファン歴”の節目は『ベルばら』がいつも連れてきた 水野成美
令和の『ベルサイユのばら』、古典的作品を継承し受容するということ 瀧尻浩士
ショーとしての『ベルサイユのばら』――異国の香り薫る、フィナーレナンバーの半世紀 大宮高史
少女マンガの社会的評価を高めた『ベルばら』ブーム――宝塚歌劇『ベルサイユのばら』五十年を祝う 増田のぞみ
五十年目の『ベルばら』、これからの『ベルばら』 岩本 拓
小特集 新トップ鳳月&天紫、月の輝きに寄せて
役幅も広く、存在感にも長けた新トップコンビ誕生に喝采を! 橘 涼香
待ち続けたなかでの就任、心からの賛辞を 岩本 拓
「欲望」と「希望」を包容する「雨」――鳳月・天紫の門出を祝って 伊藤 愛
公演評2024・6―12
花組『エンジェリックライ』『Jubilee』
新トップコンビ永久輝×星空披露&専科・凪七サヨナラの混在 薮下哲司
月組『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』
ゴシック・サスペンスと思いきや、あたたかなヒューマンドラマ――人の思いが運命を切り開く『Eternal Voice 消え残る想い』 大宮高史
星組『記憶にございません!』『Tiara Azul――Destino』
「舞姫」の旅立ちを見つめて――宝塚が映す虚構のなかの現実 伊藤 愛
宙組『Le Grand Escalier――ル・グラン・エスカリエ』
歌唱の充実際立った九カ月ぶりの再開 薮下哲司
希望を現実に変える「未来へ」の第一歩 橘 涼香
対談 外箱公演の成果から、組プロデューサーの力量が見えてきた期間 二〇二四年五―九月の外箱公演 薮下哲司/橘 涼香
新人公演評2024・6―9
伝説の場面と名曲、宝塚歌劇を代表する演目『ベルばら』で新人公演が再開――宝塚大劇場篇 村上ユウコ
オリジナル新作と伝統の名作でともに躍動した新人たちの活躍――東京宝塚劇場篇 橘 涼香
OG公演評2024・7―10
舞台は生きていると感じさせる、熟成を重ねる作品群に躍動した宝塚OGたち――関東篇 橘 涼香
トップスター退団直後のコンサートが定番化――関西篇 薮下哲司
『ベルサイユのばら』五十周年、緒月遠麻&光月るう&留依まきせ、スペシャルOG鼎談!――『ベルサイユのばら』への出演で、大きな財産をいただいて 聞き手/橘 涼香
OGロングインタビュー 瀬奈じゅん――いまの時代に添いつつ、永久に色褪せない「宝塚らしさ」を大切にしてほしい 聞き手/橘 涼香
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