松本 大輔(著)
A5判 164ページ 並製
定価 1800円+税
ISBN978-4-7872-7363-5 C0073
在庫あり
奥付の初版発行年月 2014年10月 書店発売日 2014年10月22日 登録日 2014年10月01日
クラシックはもう死んでしまったのか? どっこい、歴史ある管弦楽団の豪華な音源発売でCD回帰が顕著なように、いい音楽を聴き、音源をコレクションするファンが増えている。これまで日の目を見なかった作曲家、作品、演奏家を発掘し、シリーズの掉尾を飾る。
まえがき
第1章 まずここから入らないと
この曲をまさかこんな思いで聴く日がくるとは――伊福部昭の『SF交響ファンタジー第1番』
別府アルゲリッチ音楽祭2011年ライヴ――アルゲリッチからの熱いメッセージ~日本復興のために
ズービン・メータ、見直した
第2章 これを初心者アルバムと呼びますか?
配送業者のおじさんも表情が緩む――ヴァイオリンとギターで奏でるロマンティックなメロディー
静かな夜を過ごすために
名曲アルバム幻想
山奥の冷たい泉のような――ギル・シャハム/フォーレ『ヴァイオリン曲集』
ことばが消えるとき
泣きたくなるかもしれません――フィンランドの弦楽合奏アルバム
たくさんの人に愛された……『愛の宝石箱』
第3章 超名曲の知られざる名演
ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ――新世紀にふさわしい鮮烈な『ブランデンブルク』
きわめて個人的な……――アンドレア・バッケッティ『ゴールドベルク変奏曲』
踊れベートーヴェン!――アルテュール・スホーンデルヴルト/ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第1番』
爽快極まりない――ロンドン室内管弦楽団/ベートーヴェン『交響曲第8番』
歴史に残る異色演奏か?――ジェフリー・トーマス&アメリカン・バッハ・ソロイスツ/ベートーヴェン『交響曲第9番』
タダモノじゃない……ロルフ・ロイター――『幻想交響曲』
ロイターの『レリオ』
エンゲラー、深い愛情とともに――ショパン『ノクターン全集』
ロイ・イートン、こんなショパンが……
ひっさしぶりに!ユロフスキ&ロンドン・フィル/チャイコフスキー『交響曲第4番』
異常演奏、ラザレフ&日本フィル/チャイコフスキー『交響曲第5番』
バシュメット、いつのまにこんなに進化していたのか――チャイコフスキー『交響曲第6番ロ短調「悲愴」』
2011年に聴いた最高の一枚――パヴェル・ハース弦楽四重奏団/ドヴォルザーク『弦楽四重奏曲第12番&第13番』
本場もの『ペール・ギュント』――指揮者アイヴィン・オードランの実力
手作り風の『千夜一夜物語』――パウル・マギ&ウプサラ室内管『シェエラザード』
爽やかな魔法使いインキネン――マーラー『交響曲第1番「巨人」』
辺境に残された妖怪変化のようなマーラー――リンキャヴィチュス&リトアニア国立響『マーラー交響曲集』
心の裏側を――怪物ツェートマイヤー/シベリウス『交響曲第6番』
第4章 大作曲家のすてきなマイナー作品
さすがドヴォルザーク、さすがヘンゲルブロック――ドヴォルザーク『交響曲第4番』
歴史的偉業――イブラギモヴァ&ユロフスキ/メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲ニ短調』
ドニゼッティ『室内楽曲集』――「ヴァイオリンとハープのためのラルゲットとアレグロ」
ドヴォルザーク初期の充実作品、そして……とっても美しい『夜想曲』
奇跡的作品。かっこよすぎる。ニールセンの『弦楽四重奏曲第2番』
モーツァルトの「陽性」ピアノ作品でいちばんすてきかもしれない――『ラルゲットとアレグロ』
こんなにも美しいピアノ曲――フランクの『前奏曲、フーガと変奏曲ロ短調』
キラキラとした砂金がまぶされた岩石――ムソルグスキー、ピアノ小品
ショスタコーヴィチのアルバムのなかで最も愛する『2台ピアノ、4手ピアノのための作品全集』
プッチーニの最初のオペラ『妖精ヴィッリ』
苦悩の果ての穢れなき崇高さ、メンデルスゾーンの宗教曲
ゲルギエフによってよみがえったチャイコフスキー『カンタータ「モスクワ」』
第5章 名前は聞いたことある作曲家の傑作
時空も人の思惑も超えたアルバム――ジョスカン・デ・プレのまさかの器楽作品集
少しでも神様に近づきたいときに――ウィリアム・バード『アヴェ・ヴェルム・コルプス』
バッハの『シャコンヌ』は……
ラモーの神髄
この男の真価を見よ――サンマルティーニ
音楽史的に最高に罰当たりなやつ、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ
充実! バロック後期から古典派の交響曲の世界
ドイツ・ロマン派は誰の子か
胸をかきむしらせる哀愁と情熱――アントン・ルビンシテイン『ピアノ協奏曲第4番』
第6章 マイナーな作曲家だってすごいんです
17世紀初頭にタイムスリップする――おそるべき『エスパニョレータ』
はかなげで美しく、聴けば聴くほどいとおしくなるパンドルフィ・メアッリ
ネーデルラント楽派のDNA
18世紀の知られざるヴァイオリン・ソナタ集
ゆったり、そしてその背後に、プラッティ『チェロ・ソナタ集』
『アルビノーニのアダージョ』は誰が作ったのか
一流の工芸品――ヴァーゲンザイル
一度耳にしておくことをお勧めします。アンドレア・ルケージ
神様に愛された年、1756年
死の床にあったモーツァルトをずっと看病していた男
悲劇的な人生とは裏腹の幸せに満ちた「歌」――ルイ・フェルディナント
クララとグロスもこんな音色を
美しいメロディーの宝庫――ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ
イタリア・バロック器楽音楽の血脈――歴史に埋もれた19世紀イタリアの器楽作品
名前で判断しちゃいけない――メルケル・メルケルス
美しく悲しい、これぞ北欧――ラングストレム
知られざる名品、ドラ・ペヤチェヴィッチ『ピアノ三重奏曲』
20世紀とは思えない美しく穏やかで優しい音楽――マウエルスベルガー
モーツァルトの再来――ユングヴェ・ショルド
辺境クラシック・ファン狂喜!――パンチョ・ヴラディゲロフ
この夏の間に……北欧の使徒ウーノ・クラミ
聴いただけで1回恋をしたような気にさせてくれる、ヴェッセリン・ストヤノフ
グルジアの作曲家たちの美しく、熱く、哀しいギター曲
こんなものすごい交響曲が存在したのか――ガヴリール・ポポフ『交響曲第2番「母国」』
死のように美しい、ラーション『民謡の夜』
『ニュー・プロメテウス』!
第7章 がんばれ無名演奏家!
ルドヴィート・カンタ、なんという快男児!!
遅い。悪魔に魅入られた芸術家のエピソード――マイケル・アントネッロ
死んでしまった。ヤコフ・クライツベルク
何かある。フィリップ・グラファン
ジョン・コウリ、なんとも激しいお方……
名手というのは名声とは関係なく存在する――ミンチョ・ミンチェフ
第8章 メジャーな人だっていいんです
子供が泣きわめいていた、アバド&ロンドン響/ストラヴィンスキー『春の祭典』
賭けてもいい。あなたは第2楽章で泣く。
マゼールとメータの元気が出るマーチ!!
こんなに刺激的で扇情的なトーマス・ヘンゲルブロックのシューマン&メンデルスゾーン
いいじゃない、佐渡裕
10年先も生きているのか、ラファエル・ブレハッチ
闇のなかに光を――トリスターノの『ゴールドベルク』
第9章 古い録音だっていいんです
負けるか、バルビローリ&ニューヨーク・フィル――1940年のシベリウス『交響曲第2番』
生まれてきたのが早すぎた、巨人レオ・ブレッヒの『グレイト』
カラヤン、愛と怒りの1953年『フィンランディア』
カラヤン&ベルリン・フィル、1958年の『新世界』スタジオ録音
ボールト、全盛期の奇跡的な名演――シューマン『交響曲全集』
気品あふれる明るいカンタービレ――ジョコンダ・デ・ヴィートの芸術
恋だってそんなもの――アニー・フィッシャー
やるじゃないかスターン
やっぱりギレリス、「すごい」。
ケンプは嫌いですか?
グールドのモーツァルト
ありえない取り合わせ、ベームとチェコ・フィルのチャイコフスキー『交響曲第4番』
この底力、やまかず・るねさんす
究極の1枚、リヒター=ハーザー&クルト・ザンデルリンク/ブラームス『ピアノ協奏曲第1番』
ベルグルンドの声
第10章 やっぱり女流
知らなかった……レイチェルは片足をなくしていた……
あんたらついといで!――シモーネ・ヤング
ヌリア・リアルの隠れ名盤
ヌリア・リアルは誰のために歌うのか
人生が変わる人もいると思う。ピオーの「ピエ・イエス」
この下品さと崇高さ――パトリシア・プティボン
ヒラリー・ハーン、覚醒
さながら天を舞う竜のごとし――マリー・カンタグリル
清楚な昔気質のやまとなでしこ――スザンナ・ヨーコ・ヘンケル
久々にさわるとやけどしそうな猛女に出合った――カティア・ブニアティシヴィリ
おっと、アリス=紗良・オット/ムソルグスキー『展覧会の絵』
どこか妖艶でふしだらなリスト――長富彩
嵐のような女……テレサ・カレーニョ/ピアノ作品集
あとがき
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