関口 義人(著)
A5判 276ページ 並製
定価 2000円+税
ISBN978-4-7872-7332-1 C0073
在庫あり
奥付の初版発行年月 2013年06月 書店発売日 2013年06月06日 登録日 2013年03月14日
ヒップホップが語る「リアル」とは何か。移民の血を継ぐアメリカのラップ、生きるために移民を強いられたアフリカやアジアのラップ、非移民者の言葉である日本のラップ。国境を超えて五大陸に伝播し再生産されてきたラップが描く世界の「断層」を熱く追う。
はじめに
第1章 自分史としてのヒップホップ――セネガル生まれのMCソラールから沖縄生まれのアムロちゃんまでの道程
日本に帰国しなければならない
M社長による手引き
深夜のヒップホップ・パーティー
M.C.ハマーからL.L.クールJへ
Claude M'Baraliとの出会い
次の段階へ――アレステッド、ビースティ・ボーイズ、そしてフージーズ
日本語のラップという違和感からの解放
Dragon AshとDa Pump
スノボーとヒップホップ
B-Boyというカルチャー
ヒップホップ・ディーバとしての安室奈美恵
第2章 ヒップホップの黎明期――1970年代のブロンクス団地で起爆した漆黒の熱狂(ルビ:エネルギー)
クライブ・キャンベルによる第一歩
アフリカ・バムバータとズールー・ネーション
グランドマスター・フラッシュ
ラップとは何か
ブレイクダンス?!(B-Boying)
2人のキッド・クレオール
ニューヨークのクラブ
第3章 ヒップホップの歴史を俯瞰して――全米を揺るがした“ビート”と“ライム”による覚醒
1980年代のカーティス・ブロウ
Def Jam Recordings――アメリカの音楽産業の未来を指示した羅針盤
パブリック・エネミーの登場
デフ・ジャム波乱の始まりとビギーの死
アイランド・デフ・ジャム
ネイティブ・タン(Native Tongue)――アフリカ回帰志向と同胞意識
ウエスト・コーストにも吹き荒れたヒップホップの旋風
ギャングスタ・ラップ――ストリートの劇場性と虚実の遊戯
ニューヨークの動き
ヒップホップの文化と女性たち
5パーセンターズとブラック・ムスリムの宗教観
第4章 DJが回すもの、そしてラッパーが放つこと――ポストモダンの技法と、伝統的な詩(ポエット)の文脈と
芸術の終焉とポストモダン
ラジオDJとクラブDJ
ジャマイカの影響下から
ヒップホップDJが開拓した技術
ことばの力――ラップの源流
ダズンズ(The Dozens)の伝統の継承
ヨーロッパのジョングルール、トゥルバドゥール
アメリカの現代におけるラップの源流
革命は決してテレビ化されない
1960年代のウエスト・コーストに登場した預言者
そして、この男にたどり着くのだ
第5章 トリップホップ――ブリストルから生まれたヒップホップの私生児
ニンジャ・チューンとモ・ワックス
バンクシーが世界の壁と美術館に描いたステンシル・グラフィティー
ロンドンとブリストル
第6章 日本のヒップホップ――黄色魔術楽団からR指定までの道のり
日本のヒップホップ・シーンとヤンキー文化
YMO――メジャー初のヒップホップ作品
“ブレイクダンス”がやってきた頃
1990年代の東京のシーン
ヒップホップ・シーンの成熟、脱東京化、そして21世紀
2006年――分岐点を経たヒップホップの風景
第7章 21世紀のヒップホップ、ミックステープ、次なるもの――先鋭化と点在化の彼方に未来はあるか
ティンバランドとザ・ネプチューンズの新時代
ディプロ――現代のフィーリー・ソウルの継承者?
ダーティ・サウスの台頭と21世紀
21世紀のCalifornia Dreamin'
ストーンズ・スロウとマッドリブ
アバンギャルドに、アブストラクトに――アンチコンの示唆する未来
オッド・フューチャー、ロー・エンド・セオリー――2020年代へのディレクション
ミックステープの文化
ナードラップとマッド文化の可能性
21世紀の音楽産業の向かう先
第8章 世界に響くヒップホップ――移民たちが暴き出す黒い断層と21世紀
移民社会のなかに突き刺さるヨーロッパのヒップホップ
アフリカのヒップホップ
アラブ―イスラーム圏とヒップホップ
ラテン・アメリカのヒップホップ
ジプシーのラップの稀有な例
参考資料
イミグラント・ノート
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