クラシック・スナイパー6 特集　マニア大戦争

芸術

許 光俊（編著） /　鈴木 淳史（編著）

A5判 　160ページ　並製
定価　1600円＋税
ISBN978-4-7872-7285-0　C0373
在庫あり

奥付の初版発行年月　2010年05月
書店発売日　2010年05月21日
登録日　2010年05月20日

紹介

自分だけの名盤珍盤を探し出し、音源にこだわり、妙に気になる映画のなかの音楽を語り尽くし、曲の解釈についてバトルを繰り広げる。趣味の違いか／観点の違いか、マニアのなかのマニアたちが蘊蓄を開陳しあい「CDこの1枚」を披瀝する闘いのゴングが鳴る。

目次

特集 マニア大戦争
　対談　マニア大戦争　竹内貴久雄／平林直哉　司会・進行：鈴木淳史
　デジタルとアナログ　須永恆雄
　マニヤ奇譚 黒と赤　許 光俊
　ヲタは細部に宿る　遠藤浄泰
　アンケート「マニアが誇る一枚」
　　大川 健、宮山幸久、斎藤啓介、竹内貴久雄、まつもとだいすけ、片山杜秀、許 光俊
　鼎談 撃論　語って砕けろ！――変な映画と変なクラシックの怪しい関係　許 光俊／杉本のりひこ／片山杜秀

最近のクラシック万華鏡
　パン屋に討ち入り？　鈴木淳史
　二つのブルックナー　平林直哉

くらせらへようこそ！第６回　まつもとだいすけ

連載
　異稿・編曲ＣＤ（６）　ボロディンとリムスキー＝コルサコフ　近藤健児
　むしもすきずき楽興のとき（６）　震える手　須永恆雄
　ヒストリカル獣道（６）　フルトヴェングラーの初出音源　平林直哉
　究極邪悪、クラシックでポン！（６）　君子は大いに豹変すの巻　許 光俊
　反時代的クラシックのススメ（６）　ヴィスコンティの『神々の黄昏』５ ――『ベニスに死す』の「アダージェット」　梅田浩一
　お杉のどくだみの詩（６）　オペラ×映画＝？　杉本のりひこ
　乙女ライターＭのひみつ日記（６）　いつもポケットにショパン？　高野麻衣
　いまさら維納？（６）　ティーファー・グラーベンのベートーヴェンの家 その１　大前田 青
　チェロ曲ＣＤ列伝（６）　ＧＮ～ＨＥ　近藤健児

著者プロフィル

許　光俊（キョ ミツトシ）

1965年、東京都生まれ。音楽評論家、慶應義塾大学教授。著書に『問答無用のクラシック』『コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ』（ともに青弓社）ほか多数。♪子どもが心底嫌いである。ちょこまかと動き回ってうっとうしい。甲高い声で騒ぐのも耐えられない。もの静かでお行儀がいい美少女だけが例外だ。犬も大嫌いである。鳴き声がうるさいし、卑屈と態度のでかさが入り交じっているのが醜い。人目もはばからずに小便、大便するのにも嫌悪感を覚える。猫はいい。知らない猫にも「にゃあ」と挨拶する。たいがいは返事が返ってくる。ぬいぐるみのくまもいい。これにも声をかける。ニコニコしている。本書にも登場していただいた大里俊晴さんが急逝されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

鈴木　淳史（スズキ アツフミ）

1970年、山形県生まれ。売文業。著書に『背徳のクラシック・ガイド』『愛と妄想のクラシック』『クラシック悪魔の辞典』（いずれも洋泉社）、『不思議な国のクラシック』（青弓社）など。♪わたしは何かのマニアになったことがない。ただ、常識を超えるような豊饒かつ不毛なマニアのチカラだけが、われわれの認識を変える契機になることだけは知っている。今回の特集からもそんな一端が垣間見えたら幸い。

上記内容は本書刊行時のものです。