クラシック・スナイパー5 特集　現代の名／迷演奏家

芸術

許 光俊（編著） /　鈴木 淳史（編著）

A5判 　172ページ　並製
定価　1600円＋税
ISBN978-4-7872-7274-4　C0373
在庫あり

奥付の初版発行年月　2009年11月
書店発売日　2009年11月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

「名演奏家＝迷演奏家だ。どんな演奏家も勘違い／奇天烈演奏をする、それが才能だ」「格調の再現と破格の欲求の緊張関係が名演奏を生む」「名演奏も迷演奏も相対関係だが、酩演奏は絶対観念」。特集は「心を激しく揺さぶる演奏家は誰か」を33人が選択する。

目次

特集　現代の名／迷演奏家
　アンケート　現代の「めい演奏家」
　クラシック音楽《迷演奏家》列伝――「名盤・奇盤の博物学」の一つとして　竹内貴久雄
　スカルダネッリ――作曲家ホリガー　須永恆雄
　こんなめい演奏はいかがでしょう？　許 光俊
　鼎談　撃論　語って砕けろ！――現代のめい演奏家は誰だ？　鈴木淳史／事情通Ａ氏／許 光俊

くらせらへようこそ！第５回　まつもとだいすけ

最近のクラシック万華鏡
　ラトルのブラームス　平林直哉
　最近「聴いた」ものから――コンヴィチュニーのワークショップ　鈴木淳史

連載
　むしもすきずき楽興のとき（５）　後顧　須永恆雄
　ヒストリカル獣道（５）　昔の演奏様式を知るには、古い録音を聴くべし　平林直哉
　未来のクラシック（５）　未来の音楽大学　許 光俊
　究極邪悪、クラシックでポン！（５）　『ルル』三昧と、ミッキーマウスの呪いの巻　許 光俊
　反時代的クラシックのススメ（５）　ヴィスコンティの『神々の黄昏』４――アッシェンバッハとマーラー　梅田浩一
　お杉のどくだみの詩（５）　オペラ歌手不規則変化――ベーレンスに捧ぐ　杉本のりひこ
　乙女ライターＭのひみつ日記（５）　乙女VS教養主義　高野麻衣
　いまさら維納？（５）　名歌手追悼その２――ピエロ・カップッチッリに捧ぐ２　大前田 青
　チェロ曲ＣＤ列伝（５）　Ｆ～ＧＬ　近藤健児
　異稿・編曲ＣＤ（５）　プロコフィエフ　近藤健児

著者プロフィル

許　光俊（キョ ミツトシ）

1965年、東京都生まれ。音楽評論家、慶應義塾大学教授。著書に『問答無用のクラシック』『コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ』（ともに青弓社）ほか多数。♪スポーツをあたかも重大事であるかのように報道するニュースが大嫌いだ。イチローは偉大な野球選手なのだろうが、彼の記録は、ニュースの頭に10分以上かけて報道するほど重要なことなのか。詳しすぎる天気予報も嫌いだ。多少の風や雨で人は死なないのだから。

鈴木　淳史（スズキ アツフミ）

1970年、山形県生まれ。売文業。著書に『背徳のクラシック・ガイド』『愛と妄想のクラシック』『クラシック悪魔の辞典』（いずれも洋泉社）、『不思議な国のクラシック』(青弓社）など。♪方向性が定まらないまま、すでに５号目。次号ではマニアックな特集で、さらにアサッテの方角を目指します。

上記内容は本書刊行時のものです。