榊原 和子(編著)
A5判 178ページ 並製
定価 1200円+税
ISBN978-4-7872-7253-9 C0374
在庫あり
奥付の初版発行年月 2008年12月 書店発売日 2008年12月01日 登録日 2010年02月18日
主演男役として動向がつねに話題になる瀬奈じゅん。その魅力を最近の作品を中心にさまざまな角度から探る特集、100周年を前に、公演期間の変更や料金の改定、主演娘役の不在など、激変ぶりを論じる「いま宝塚で起きていること2」、彩輝なおインタビューほか。
特集 瀬奈じゅんというスター
瀬奈じゅんというファンタジー●貫田優子
偶然・巻き込まれ・歓待――『A‐“R”ex』から読む瀬奈じゅん●倉橋耕平
孤独な笑みの魅惑●大越アイコ
喜劇と悲劇のあいまに●榊原和子
いま宝塚で起きていること2
どうして『ベルサイユのばら』はどんなにたくさん再演しても客が入るんだぜ?●荷宮和子
〈いま宝塚で起きていること〉を、舞台空間を対象に語るまえに●柿田 肇
「組カラー」「トップスター」はもう不要なのか●水野成美
荻田浩一氏退団に思う●鶴岡英理子
別格娘役スターの不在●松本理沙
安蘭けいと遠野あすかの退団に思うこと●榊原和子
男役と女優をさまようOGたち●石井唯衣
公演評[2008・8-11]
花組『銀ちゃんの恋』
甘い共犯関係●石田美紀
ホモソーシャルという病●林嗣響子
銀ちゃんと錦ちゃん!●大越アイコ
映画と銀ちゃんへの愛●榊原和子
花組『外伝 ベルサイユのばら――アラン編』『エンター・ザ・レビュー』
明暗を分けた二つの演目●水野 麗
もう少しだけハイカラに●林嗣響子
月組『グレート・ギャツビー』
きれいなおバカさんのゆくえ●東 園子
世界の中心になり損ねたアメリカの背中●倉橋耕平
アメリカの没落、「男」の没落●大越アイコ
雪組『ソロモンの指輪』『マリポーサの花』
ナルシーな作風の競演●大越アイコ
定番を抜いた宝塚レビュー●林嗣響子
恣意的な飛躍と斜から眺めるか否か●倉橋耕平
宝塚歌劇の〈男のロマン〉を支持する理由●石田美紀
荻田マジックが生んだ奇跡の“時”●榊原和子
星組『THE SCARLET PIMPERNEL』
「思い出」という妄想●荷宮和子
楽しさと切なさの絶妙バランス●水野成美
宙組『Paradise Prince』『ダンシング・フォー・ユー』
「Nothing is impossible?」●石井唯衣
生き生きとしたヒロイン●林嗣響子
母親から「母」へ――母が乗っ取るファンタジー●松本理沙
OG公演評
『エリザベート』[涼風真世/朝海ひかる]
二人の新シシィ●林嗣響子
『SHOUT!』[紫吹淳/樹里咲穂]
魅力的な女優陣によるライブ・ミュージカル●佐藤さくら
『宝塚BOYS』[初風諄]
新しい劇団史へ向けて●貫田優子
GIGEI-TEN II『Lady×7』[大浦みずき]
七人の中心に大浦みずきがいた●榊原和子
『“D”――永遠という名の神話』[舞風りら/朝澄けい]
彼はディーンを愛したか?●榊原和子
OGへのロングインタビュー
彩輝なお――前向きにひたむきに●聞き手:榊原和子
春野寿美礼が帰ってきた●榊原和子
「共有される言葉」と「分解される思想」――オサアサを起点に考える●林嗣響子
連載
宝塚歌劇のミュージックシーン(6)
宝塚歌劇に流れるメロディー 創作者の系譜:吉崎憲治●戸ノ下達也
寺田瀧雄メモリアル(2)
少年時代●薮下哲司
タカラヅカと女性学(6)
「恋愛幻想」をたどる――『赤と黒』『バロンの末裔』『マラケシュ・紅の墓標』●大越アイコ
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