四六判 276ページ 並製
定価 2000円+税
ISBN978-4-7872-7239-3 C0070
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2008年01月 書店発売日 2008年01月10日 登録日 2010年02月18日
2年に1度開催されるビエンナーレ=国際美術展とはどのようなイベントなのか。横浜トリエンナーレやアジア太平洋トリエンナーレなどを取り上げて、都市、美術、グローバリゼーション、市民参加などの視点から、社会的・文化的な意義を明らかにする。
はじめに 暮沢剛巳
第1章 われわれの過去に未来はあるのか 港千尋インタビュー[聞き手:暮沢剛巳/難波祐子]
1 国際展一般について
2 コンペティション方式について、作家について
記憶のない街——インタビュー後記 暮沢剛巳
第2章 パブリックアートを超えて——「越後妻有トリエンナーレ」と北川フラムの十年 暮沢剛巳
1 「越後妻有トリエンナーレ」——その沿革と概要
2 総合ディレクター北川フラム——その思想と人物像
3 彫刻・建築・空家・廃校——その展示の変遷とパブリックネス
4 地域とボランティア——こへび隊の貢献
5 三つの独自性
6 今後の展望——二〇〇九年に向けて
第3章 市民芸術論的転回——クリティカルな視点から見た「横浜トリエンナーレ2005」 福住 廉
1 「横トリ05」の概要
2 「祝祭性」と「市民参加」
3 川俣正のアートサーカス
4 言説分析
5 「祝祭性」の二重性
6 押し開けられた素人批評の扉
7 「市民のための国際展」から「市民による国際展」へ
第4章 キュレートリアルな言説の不在と生成——「横浜トリエンナーレ2005」をめぐる考察 難波祐子
1 「横浜トリエンナーレ2005」開催に至る経緯
2 「横浜トリエンナーレ2005」の運営体制
3 「横浜トリエンナーレ2005」のコンセプトと参加作家の傾向
4 キュレートリアルな視点からみた「横浜トリエンナーレ2005」
5 アジアの国際展の動向と展開
6 「キュレーター」の役割と実践の変遷
第5章 未来のカルトグラフィー——「アジア太平洋トリエンナーレ」とキュレーション的な想像体 フランシス・マラヴィラス[小泉元宏訳]
1
2 同時代性の分裂的なカルトグラフィー
3 差異とアイデンティティーのパノラマ的なトポグラフィー
4 カルトグラフィーの見えない手
5 「中立的な」開催地
6 (ポスト)コロニアルなカルトグラフィー
第6章 場の創出——「アジア太平洋トリエンナーレ」におけるキッズAPTの試み 藤川 哲
1 水平的国際主義
2 地域の観客に向けて
3 参加観客制度
4 現実空間に場所を
5 GoMA開館
6 APT5
7 APT5シネマ
8 キッズAPT
9 ボーダーレス
10 大衆主義
11 関係性の美術
12 マイノリティ・エンパワーメント
13 大切な記憶
14 国際・美術・展
第7章 ポスト・ビエンナーレの試み——北九州国際ビエンナーレ07を考える 毛利嘉孝
1 北九州国際ビエンナーレ07の概要
2 二十一世紀のアートとビエンナーレとは?
3 アートにおけるポストモダン理論の導入
4 アートのマルチカルチュラリズム化と政治化
5 アートのプロジェクト化
6 アートの情報化・デジタル化・非物質化
7 巨大イベント型のビエンナーレの時代(とその終焉?)
8 北九州国際ビエンナーレというポスト・ビエンナーレ
おわりに 難波祐子
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