写真叢書
深川 雅文(著)
四六判 352ページ 上製
定価 3000円+税
ISBN978-4-7872-7228-7 C0372
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2007年06月 書店発売日 2007年06月21日 登録日 2010年02月18日
私たちの周囲にあふれる写真イメージ。「謎」に満ちた存在である写真とはいったい何なのか? アジェやモホイ=ナジ、森山大道などの伝説的な写真家と作品を考察し、彼らが「光のプロジェクト」を遂行する光の革命家であるとの結論を導き出す革新的な写真論。
第1章 光の革命
1 十九世紀、写真の誕生とその革命性
2 写真の無差別性の分析
3 「二十世紀=映像の時代」におけるテクストとテクノ画像
4 二十一世紀、現代のテクノ画像の状況
5 結びに──ある危機からの脱出のために
第2章 光で伝える──真実性の幻想
1 ドイツ──フォトジャーナリズムの源流
2 エーリッヒ・ザロモン──ヴァイマール共和国の写真幻想
3 パウル・ヴォルフ──第三帝国と写真
第3章 光の話法──モダニズム写真論
1 光と影──モホイ=ナジの射程
2 写真におけるノイエ・ザッハリヒカイト──迫真性の幻想
3 謎としてのアジェ
第4章 光の景観──風景写真の変容
1 写真のルネサンス──アダムスの地平
2 ベッヒャーの地平──モダニズムを超えて
3 風景写真の転換──ルイス・ボルツの軌跡
4 サイト・グラフィックス論──富士山からフジヤマへ
第5章 光のゆらぎ──曖昧さ・反物語・意味の遊走
1 朦朧の美学──ジュリア・マーガレット・キャメロン
2 森山大道──「等価」の詩学
3 われわれは、いまどこにいるのか?──二十一世紀の初頭に
終章 光のプロジェクト
1 写真ゲーム
2 写真の遊戯性──作家の外在化
3 写真のゲーム性──「関数」としての写真
4 「世界コミュニケーションの時代」の写真の位相
5 結語
注
図版注
初出一覧
あとがき
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