問答無用のクラシック
許 光俊(著)
四六判 248ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-7227-0 C0073
在庫あり
奥付の初版発行年月 2007年03月
書店発売日 2007年03月23日
登録日 2010年02月18日
紹介
カルロス・クライバーらの演奏家を俎上に載せ、『魔笛』『蝶々夫人』などのオペラを厳しく採点し、「バレエをいやがる男たちの心理」を語る。レクイエムの現代の意義を説き、巨匠幻想をぶち壊す。許イズムで「クラシックの現在」を縦横に語り尽くす快作!
目次
第1章
カルロス・クライバーを悼む
ヴァントを悼む
フルネの引退
ザンデルリンクの引退を惜しむ
『チェリビダッケの庭』
スヴェトラーノフについて
ベームの『田園』
朝比奈隆とは何なのか
第2章
大野和士の「正しさ」
大野和士の『エレクトラ』
マゼールの恐ろしさ
エピソードにあらがって──カルロス・クライバーについての覚え書き
ファジル・サイのCD
ジュリーニとチョン
カリスト・ビエイト──オペラの破壊者、あるいは反ヒューマニズムのオペラ
第3章
ドレスデンの教養と洗練
ベルリンの自意識
巨匠幻想
ドイツのオーケストラと名指揮者たち
コンサートホールへの道
録音について
美しいいじめの国、日本
現代におけるレクイエムの意義
スピーカーを買った
終末幻想
第4章
『メリー・ウィドウ』の悲しさ
ルルの悲惨
『蝶々夫人』(二期会)の再演に寄せて
ヴィオレッタの神
コンヴィチュニーの『魔笛』
バレエ指揮者って何?
オペラとバレエ
どうして男はバレエを見に行かないのか──男の誘い方試論、または「深い意味」の勧め
第5章
探偵と正義の味方
『パタリロ!』は優雅に
ひとりぼっちのパタリロ
トーマス・マンの日記に寄せて
香港返還の前に
ホテル雑感
架空庭園
あとがき
著者プロフィル