四六判 208ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-7201-0 C0074
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2005年08月 書店発売日 2005年08月21日 登録日 2010年02月18日
「朝日新聞」
評者:渡辺裕(東京大学教授・聴覚文化論・音楽社会史) |
戦前、各地で大衆娯楽として親しまれていた少女歌劇は、そのほとんどが敗戦前後に消滅した。わずかに残った史料を収集し、元歌劇団員を訪ねて一人一人インタビューして聞き書きし、歌劇団の誕生から解散までを発掘した貴重な大衆文化史・演芸史である。
はじめに
第1章 羽田別荘少女歌劇団[広島]──「ハダカゲキ」で強烈アピール
第2章 琵琶少女歌劇[大阪]──女優、田中絹代の原点
第3章 浪華少女歌劇[大阪]──楽天地のもう一つの歌劇団
第4章 青黛座[博多]──胡蝶が描いた夢
第5章 花月園少女歌劇[横浜]──「児童本位」のパラダイス
第6章 松竹楽劇部[大阪]──宝塚と人気を二分
第7章 大浜少女歌劇[大阪]──潮湯とともに人気を集める
第8章 粟崎少女歌劇[金沢]──すべて宝塚を手本に
第9章 鶴見園女優歌劇[大分]──九州一のスケールを誇る
第10章 いく代舞踊部[北海道]──舞台は料亭の宴会場
第11章 赤玉少女歌劇団[大阪]──キャバレーに咲いた華
第12章 塩江温泉少女歌劇[香川]──ガソリンカーと運命をともに
第13章 だるま屋少女歌劇部[福井]──部員は百貨店の店員
第14章 銀の星少女歌劇団[新潟]──町おこしレビュー
第15章 そのほかの少女歌劇
全国の少女歌劇一覧表
人々は「少女歌劇」に光を求めた──あとがきにかえて
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