許 光俊(著)
四六判 252ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-7197-6 C0073
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2005年07月 書店発売日 2005年07月15日 登録日 2010年02月18日
「クラシック音楽は娯楽ではなく、人間にとって大切な何かだ」と真正面から対峙するオレが全身を傾けて聴いたCDを、毀誉褒貶、峻別する。独善を排し、既成の評価を超えた演奏には賛辞を惜しまず、文化的・社会的な背景もからめながら聴きどころを提示する。
序文に代えて
第1章 オレのクラシック
オレが認めない指揮者たち
サイモン・ラトル──浅薄きわまりないお調子者
ルネ・ヤコブス──指揮ぶりの汚さでは稀有
フィリップ・ヘレヴェッヘ──ド退屈なチンマリ野郎
佐渡裕──音楽は汗をかけばいいってもんじゃないだろ?
ヴァレリ・ゲルギエフ──大衆は野蛮が好き
クラウディオ・アバド──いろいろな有終の美がある
リッカルド・シャイー──なぜか活躍できる指揮者
ズデニェク・マカール──タダのヘタクソ
オレが日本でコンサートに行くのが嫌いな訳
新国立劇場にはもう行かない!
オレの音楽評論とは
聴衆は救いようがない
オレは快楽主義者だ
オレはオタクが嫌い
オレのオーディオ──あまりにもヤバすぎる問題
カーステレオの話
クラシックの未来
クラシック評論の未来
オレとピアソラ
オレのイタリア 1
オレのイタリア 2
オレのウィーン
オレと車とクラシック
日本車とクラシック
オレの日本
オレの宗教
オレのオペラ
オレの大学
オレのグルメ
福臨門[九龍店]/ピエール・ガニェール[パリ]/ハリーズ・バー[ヴェネツィア]/タイユヴァン[パリ]/レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ[東京]/シュヴァルツヴァルト・シュトゥーベ[西南ドイツ]/タントリス[ミュンヘン]/コム・シェ・ソワ[ブリュッセル]/ジ・アパートメント[東京]/おふろ[東京]/まりたん[東京]/バルボア・カフェ[東京]/シーブリーズ[東京]/ラ・ヴィラレ[パリ]/アスティエ[パリ]/葉ちゃんの味[小田原]/プラ・デュ・ジュール[ハンブルク]/ロアジス[イタリア]/野田岩[パリ]/龍天門[東京]
オレのブラックバス
オレの21世紀
オレの死
第2章 オレのCD
謎の指揮者エンリケ・バティス
モーツァルト『フィガロの結婚』序曲、『交響曲第31番「パリ」』『第36番「リンツ」』/エンリケ・バティス指揮ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
謎の指揮者マクシミリアン・コブラ
モーツァルト『レクイエム』/マクシミリアン・コブラ指揮ヨーロッパ・フィルハーモニー、ブダペスト管弦楽団ほか
残酷と野蛮と官能の恐るべき『ローマの祭り』
レスピーギ『ローマ』3部作/エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団
快楽主義のベートーヴェンにウキウキ
ベートーヴェン『交響曲全集』/エンリケ・バティス指揮メキシコ国立交響楽団
私はこれを待っていた──予想を超えた恐るべき『レニングラード』『巨人』
ショスタコーヴィチ『交響曲第7番「レニングラード」』/ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団
『ヴォツェック』映像の決定盤
ベルク『ヴォツェック』/ヨアヒム・ヘス監督、トニ・ブランケンハイム(バリトン)ほか、ブルーノ・マデルナ指揮ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団ほか
一直線の突撃演奏に唖然
『バティス・エディション1』
「クラシックプレス」を悼む
季刊「クラシックプレス」最終号
急げ! 超必見、バレエ嫌いこそ見るべき最高の『白鳥の湖』
チャイコフスキー『白鳥の湖』/マシュー・ボーン振付、アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ
ボンファデッリはイタリアの諏訪内晶子か?
ヴェルディ『椿姫』/フランコ・ゼッフィレッリ演出、ステファニア・ボンファデッリ(ソプラノ)ほか、プラシド・ドミンゴ指揮アルトゥール・トスカニーニ財団管弦楽団ほか
アルトゥスのムラヴィンスキーは本当に音が悪いのか?
チャイコフスキー『交響曲第5番』/エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
ムラヴィンスキーの1979年ライヴについて
ベートーヴェン『交響曲第6番「田園」』、ワーグナー『ワルキューレの騎行』『森のささやき』ほか/エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
すみません、不謹慎にも笑ってしまいました
ショスタコーヴィチ『交響曲第7番「レニングラード」』/エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団
バティス・エディション総括
『バティス・エディション1、2』
深夜のデート
マーラー『交響曲第1番「巨人」』『第2番「復活」』、バルトーク『管弦楽のための協奏曲』/ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団
メンデルスゾーン『交響曲第1番』『第4番』/フランス・ブリュッヘン指揮放送室内管弦楽団
レブエルタス『マヤ族の夜』/エンリケ・バティス指揮メキシコ市管弦楽団
ガーシュイン『ラプソディ・イン・ブルー』/アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)、小澤征爾指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイードが死んだ
ベートーヴェン『交響曲第9番』/クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団ほか
邪悪なアダージョ
『至高のアダージョ フルトヴェングラーvsカラヤン』/ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ほか
大衆路線とは?
フレンニコフ『交響曲第1番』『第2番』『第3番』/エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団
驚天動地のムラヴィンスキー!
『ムラヴィンスキー・イン・モスクワ 1965』
ベートーヴェンの『ピアノ・ソナタ第32番』
ベートーヴェン『ピアノ・ソナタ第32番』/タチアナ・ニコラーエワ(ピアノ)、アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
こんな演奏が眠っていたとは
ワーグナー『パルジファル』/ジェイムズ・キング(テノール)ほか、ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団ほか
『フィガロ』はモーツァルトの『第9』だ
モーツァルト『フィガロの結婚』/ギュンター・レンネルト演出、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
モーツァルトを現代の残酷物語にする
モーツァルト『コジ・ファン・トゥッテ』/ドリス・デリエ演出、ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団ほか
芸能人にたとえるなら、まさに叶姉妹
ラフマニノフ『交響曲第2番』/エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団
暗い耽美主義
ブルックナー『交響曲第4番』/クリストフ・エッシェンバッハ指揮パリ管弦楽団
またまた衝撃のムラヴィンスキー
『ムラヴィンスキー・イン・モスクワ 1972』
クーベリックを見る
ベートーヴェン『交響曲第2番』『第3番「英雄」』『序曲「レオノーレ」第3番』/ラファエル・クーベリック指揮コンセルトヘボウ管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カラヤンはすごかった
ベートーヴェン『交響曲第7番』、ストラヴィンスキー『春の祭典』/ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
これはクレンペラーか?
サン=サーンス『交響曲第3番「オルガン付き」』ほか/エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団
トルストイのワルツは美しかった
「トルストイのワルツ?ロシア文豪の音楽」/トルストイ『ワルツ ヘ長調』、パステルナーク『前奏曲』ほか/レーラ・アウエルバッハ(ピアノ)
カルロス・クライバーを悼む
血が滴る『ペトルーシュカ』
ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』/エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団
『展覧会の絵』編曲の意外な傑作
ムソルグスキー『展覧会の絵』/シンフォニア・ラハティ・チェロ&バス・アンサンブル
ケーゲル、悲惨な晩年の真実
写真集『ヘルベルト・ケーゲル──タブーのない伝説』
種村季弘氏を悼む
今度のチェリビダッケはすごすぎ!
『チェリビダッケ・エディション』第4巻
世界一はベルリン・フィル? ウィーン・フィル?
ストラヴィンスキー『火の鳥』『春の祭典』『プルチネッラ』/リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
世界が注目した『ラインの黄金』
ヨアヒム・シュレーマー演出、ローター・ツァグロゼク指揮シュトゥットガルト国立歌劇場管弦楽団ほか
小泉純一郎首相なら「感激した!」と絶叫間違いなし
ベートーヴェン『交響曲第4番』『第5番』、『エグモント』序曲/クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
平林直哉がここまでやった!
平林直哉『クラシック100バカ』
格安DVDセット、実はマニア向き
「シルヴァーライン・クラシクス DVDコレクション」
モーツァルト『魔笛』、ヴェルディ『ナブッコ』/ヴォルフガング・ヴェルナー演出、ミヒャエル・レスキー指揮ユンゲ・ブンデスレンダー・フィルハーモニーほか
『ヨハン・シュトラウス名曲集』/エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ウィーン交響楽団
モーツァルト『交響曲第35番「ハフナー」』ほか/フランス・ブリュッヘン指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団
ブラームス『交響曲第3番』ほか/セルジュ・ボド指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団
ハイドン『交響曲第103番「太鼓連打」』ほか/ペーター・マーク指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団 など
ナクソスの日本作曲家シリーズについて
芥川也寸志『エローラ交響曲』ほか/湯浅卓雄指揮ニュージーランド交響楽団
山田耕筰『交響曲「かちどきと平和」』ほか/湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団ほか
矢代秋雄『ピアノ協奏曲』ほか/湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団 など
こんなすごいモーツァルトがあった
モーツァルト『ピアノ協奏曲第12番』『第20番』ほか/ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)、アレクサンダー・シュナイダー指揮イギリス室内管弦楽団
油断ならぬウィーン国立歌劇場
レーグナーのライヴ・セットを聴く
ブラームス『交響曲第1番』─『第4番』、シェーンベルク『浄夜』ほか/ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団
ヴァントとライトナーに耳を洗われた──バイエルン放送響のライヴ
モーツァルト『ハフナー・セレナーデ』/ギュンター・ヴァント指揮バイエルン放送交響楽団
モーツァルト『交響曲第35番「ハフナー」』ほか/フェルディナント・ライトナー指揮バイエルン放送交響楽団
ハイドン『交響曲第6番』『第7番』『第8番』/フェルディナント・ライトナー指揮バイエルン放送交響楽団
燃えるほど硬度が上がるベートーヴェン
『エミール・ギレリス・プレイズ・ベートーヴェン』
これは……思わず絶句の奇書
宮下誠『迷走する音楽』
これがコンヴィチュニーの魔法だ!
ワーグナー『神々の黄昏』/ペーター・コンヴィチュニー演出、ローター・ツァグロゼク指揮シュトゥットガルト国立歌劇場管弦楽団ほか
音楽エッセイの名手
青柳いづみこ『双子座ピアニストは二重人格?──音をつづり、言葉を奏でる』
あのラッパライネンがついに再来日──今度も激ヤバのサロメか?
「トリスタン」みたいなプロコフィエフ
プロコフィエフ『交響曲第5番』『第7番』/クラウス・テンシュテット指揮バイエルン放送交響楽団
テンシュテットのブルックナーは灼熱地獄
ブルックナー『交響曲第3番』、シベリウス『ヴァイオリン協奏曲』ほか/クラウス・テンシュテット指揮バイエルン放送交響楽団ほか
もしクラシックが禁止されたら?
『ザ・コンサートホール・レコーディングス』/リリー・クラウス(ピアノ)
やっぱりいい『パルジファル』
ワーグナー『パルジファル』/ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団ほか
ベルティーニの死を悼む
何だ、この暗いリストは?
リスト『ラ・カンパネッラ』ほか/フジ子・ヘミング(ピアノ)
何だこれは? アファナシエフのグロテスク演奏
ベートーヴェン『ピアノ協奏曲全集』/ヴァレリ・アファナシエフ(ピアノ)、ユベール・スダーン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
テンシュテットのワーグナー
ワーグナー『リエンツィ』序曲、『タンホイザー』序曲ほか/クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
おわりに
品切れ・重版未定
送料無料162-0801 東京都新宿区山吹町337
電話:03-3268-0381
ファクス:03-3268-0382
●会社案内 ●購入案内 ●プライバシーポリシー ●特定商取引法に基づく表示
●特約店一覧
●リンク
掲載している文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。それ以外のものと青弓社社員によるものの著作権は株式会社青弓社にあります。