四六判 248ページ 上製
定価 3000円+税
ISBN978-4-7872-7195-2 C0073
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2005年04月 書店発売日 2005年04月19日 登録日 2010年02月18日
権威性を漂白されたように見える「クラシック音楽」は、実際は多様な側面から「音楽」全体を規定しつづけている。クラシック音楽が内包するポリティクスを、グローバリゼーション、ポピュラー音楽との関係性、歴史、聴衆などの視角からあぶり出す論考集。
第1章 「クラシック音楽」の新しい問題圏──「音楽の都ウィーン」の表象と観光人類学 渡辺 裕1 音楽学と「文化研究」2 「クラシック音楽」と「観光」3 「音楽の都ウィーン」という表象4 「音楽散歩」とは何か?──「音楽遺跡」の発見と変容5 メディア・イベントしての「ニューイヤー・コンサート」第2章 「クラシック」によるポピュラー音楽の構造支配 増田 聡1 クラシック・ロック? 「現代音楽」?2 音楽言説としての「クラシック」3 クラシカリゼーション4 「クラシック」言説の実体化──「大地讃頌」事件5 著作権制度と「クラシック」言説6 逆向きの視線──「ポップ言説」からみたクラシック音楽第3章 レクイエムとしてのクラシック音楽 清水 穣1 聖なるものとしてのレクイエム2 脳内麻薬としてのクラシック音楽3 電子音楽の源流4 二十世紀のレクイエム第4章 戦時下のオーケストラ──日響・東響・大東亜響の活動にみる 戸ノ下達也1 国策と音楽の関わり2 アジア太平洋戦争期のオーケストラ活動第5章 クラシック音楽愛好家とは誰か 加藤善子1 近代日本におけるクラシック音楽の聴衆2 クラシック音楽愛好家とは誰か3 クラシック音楽愛好のゆくえ第6章 クラシック音楽の語られ方──ハイソ・癒し・J回帰 輪島裕介1 「ハイソ」なブランドとしてのクラシック──「軽やかな聴衆」は誕生したか?2 「癒し」としてのクラシック──「ワールド・ミュージック化」するクラシック3 「Jクラシック」の誕生──「自給自足」の成立第7章 距離と反復──クラシック音楽の生態学 若林幹夫1 スーパー銭湯のベートーヴェン2 書斎のなかのクラシック3 共同体の音楽/大衆の音楽4 記号と大衆5 音の壁紙6 クラシック音楽の死
品切れ・重版未定
送料無料162-0801 東京都新宿区山吹町337
電話:03-3268-0381
ファクス:03-3268-0382
●会社案内 ●購入案内 ●プライバシーポリシー ●特定商取引法に基づく表示
●特約店一覧
●リンク
掲載している文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。それ以外のものと青弓社社員によるものの著作権は株式会社青弓社にあります。