鈴木 淳史(著)
四六判 208ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-7162-4 C0073
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2002年12月 書店発売日 2002年12月04日 登録日 2010年02月18日
クラシックという名の白ウサギを追いかけて穴に飛び込んで、さて、何をどう聴けばいいのか。──教養主義の仮面を剥がす傲慢にも痛快な「エロなオレ様」流聴き方を日本の精神風土から懇切に説き起こし、環境と必要度に応じた受容型を提示する異色の入門書。
はじめに
第1章 クラシックってどんなもの?
クラッシックというと……
いかにもクラシックなクラシックを聴いてみる
クラシックとポピュラーはどう違うの?
クラシックはそこにありますか?
第2章 日本とはどんなものだったかしら?
クラシック聴くなら、自分の耳について知れ
日本は多民族国家
麗しき平等意識
遺伝子くん大活躍
隠されたシステム
日本人みな宗教野郎
第3章 ニッポン・クラシックとはいかなるものか?
二〇〇二年、日本サッカーは山田美妙だった
イキなズレ
抑揚がなくコントラストが淡い
右と左でどっちで聴く?
構造およびハーモニーがセクシャルでエクスタシーな音楽を作る
音楽業界、遺伝子くんを走らす
邦楽オーケストラからグローバル・スタンダードへ?
文脈としての音楽
第4章 クラシック音楽伝道者たちの饗宴!
クラシック伝来
クラシックとは「索漠たる人世の荒野に漂白する人類のために、天より下された甘露(ルビ:マンナ)」である
クラシックとは「人生のため、よりよく生きるためのもの」である
クラシックとは「よい音楽」である
クラシックとは「ちょっと付き合いにくいところがなくもない、それだけにともすると敬遠されがちな、しかしかぎりなくすばらしいもの」である
クラシックとは「好きになった者にとって一生付き合える親友、あるいは変心することのない永遠の恋人のようなもの」である
クラシックとは「1/fゆらぎ」である
クラシックは「全体があっての部分であり部分があっての全体」および「個性的な要素が組み合わさって生まれる調和」である
第5章 日本人はどう聴けばよいのだろうか?
第四楽章は要らないか?
涼しげなクラシックを求めて
あなたはどんなクラシック人間をめざすのか
全身クラシック人間になる
全身クラシック中毒になる
上半身クラシック人間になる
下半身クラシック人間になる
左脳クラシック人間になる
右脳クラシック人間になる
分裂クラシック人間になる
不思議な国のクラシック
第6章 わたしはどう聴いてきたんだっけ?
おわりに
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