高島 直之(著)
四六判 224ページ 上製 定価 2800円+税 ISBN978-4-7872-7120-4 C0070 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2000年03月 書店発売日 2000年03月20日 登録日 2010年02月18日
視覚文化が決定的な変容を迎えた1930年代の美学者・中井正一の刺激的理論を、ベンヤミンや瀧口修造と対照しながら紹介する意欲的な評論。実践的な立場から論じられた中井の映画やデザインの理論は、現在でもなお有効である。図版多数。
第1章 眼差しとしての〈レンズの見かた〉 1 〈機械美〉の具象化 2 ダダ/ロシア・アヴァンギャルド/原弘 3 「光画」の時代 第2章 〈印刷せる言葉〉とティポフォト 1 〈見ること〉の意味 2 「プレスアルト」と周辺 3 写真と印刷文字 第3章 複製と〈集団的性格〉 1 写真の物神化 2 〈アウラ〉と〈光〉 3 ルポルタージュとモンタージュ 第4章 映像と現実・主観と客観 1 内田百閒(門がまえに月)と〈映像〉 2 ノイエ・ザッハリッヒカイトの美学 3 〈記号〉としての写真 第5章 春のコンティニュイティー 1 〈映画語〉の誕生 2 絵画の不安 3 没入論と射影論 4 光のモンタージュ 第6章 映画と〈委員会の論理〉 1 認識論的モンタージュ 2 〈横断面〉と批判機能 3 大衆文化の神話作用 第7章 身体・スポーツ・建築 1 スポーツの美学 2 キュビスムから工業製品へ 3 標準的な存在としての〈身体〉 第8章 具象と抽象、個と集団の亀裂 1 射影像と想像力 2 絵画の危機 3 抽象画とシュルレアリスム 第9章 批判理論としての〈レンズの見かた〉 1 画家の眼とフィルム 2 戦時下日本のシュルレアリスト 3 〈機械美〉の戦後
青弓社
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