風柳 祐生子(著)
四六判 206ページ 上製 定価 1700円+税 ISBN978-4-7872-7033-7 C0075 品切れ・重版未定
登録日 2010年02月18日
格闘技にとって美とは何か? その究極のかたちを求めて、闘いの「実家」極真空手、UWFプロレスから武術、ボクシング、相撲まで、凄絶無比な最強の絶対地点をめざし挑戦をつづける格闘技者たちの闘争の襞に分け入る渾身の英雄列伝。
序(1)硬派er貴族の世界へ(2)格闘技者たちの足跡 振り向いて一九八九/振り向いて一九九〇/振り向いて一九九一/振り向いて一九九二1 カラテ風姿花伝(1)序・ホネブト趣味だもので(2)八巻建志における体現美学の研究 男の香気の硬派erスタンダード/貴花田光司との共通項と格闘技の本質(3)黒沢浩樹における体現美学の研究 減ぴたはずがまだいたニホンオオカミの矜恃/使いこなしは小笠原流礼法(4)緑健児における体現美学の研究(5)闘いの実家、極真空手2 格闘技は本能ではない 市山徹はカウントを聞かない/ローレンツ説より──闘いは本能である/利己的遺伝子とミームについて/黒沢浩樹型ミームによる硬派erロマンの再生産/モンターギュ説より──闘いは本能ではない3 レッスル太平記(1)UWF三派分立 そして概念「実家」が残った/数奇な星の下の前田日明/藤原育ち/レスリング守護神将、鈴木みのる/至宝、船木誠勝(2)女子プロレスと、女と男の格闘技志向学 ブル中野にみるトップをとる条件/性染色体XXとXY/ジェンダーアイデンティティの試練/はるかなる同族の呼び声(3)FMW大仁田厚の血肉色の方法論4 戦場とは別発祥、別発展の武術格闘技(1)合戦の武功者に武術の練達はいない(2)現代の格闘技者と昔の武術家は同じ(3)格闘技者が示す歴史的自信 藤原喜明の超時代的強さ/松井章圭と男谷精一郎/平成・武芸十八般/岩崎達也と巌流島の決闘5 ボクシング武功夜語(1)硬焼ボクシングドール井岡弘樹は負けない(2)大橋秀行にみるハングリーより強い動機(3)手の文化の国のなかの拳の文化 打撃をもって人とゴリラは分離する/はらづよ生活/腹の締めもの/上山仁における自己救済のかたち6 スモウ万葉集(1)髷は生きのびた(2)女人禁制の大切さ(3)貴花田光司と外国出身力士の相撲雪月花7 少しの風を待っていた(1)農耕定着民から飛翔するキックボクシング(2)リングの意味を広げる正道会館の冒険(3)コール・イン・ファイトフォース
青弓社
品切れ・重版未定