中司 淳子(著)
四六判 199ページ 上製 定価 1650円+税 ISBN978-4-7872-7025-2 C0074 品切れ・重版未定
登録日 2010年02月18日
ベルリン自由大学で演劇を学んだ著者が、現地で見聞したドイツの演劇事情。都市の空気と市民、大学生活と演劇学科の授業、舞台にかける若い演劇人の群像、数々の上演の光景──。人と演劇と出会った2年間のきめこまやかな留学体験記。
1 ベルリン──都市と人々 「陸の孤島」への留学/壁の都市、ベルリン/人と生活/「一番線」に乗りて……2 「演出」なき演出の現在 演出家の養成──演劇アカデミー/ドラマツルギーの不在/切り抜き細工の人形たち/非心理主義的演出の可能性3 造形美術と演劇の間で 文化都市の苛立ち──新芸術待望症候群/陶酔の時空、アーヒム・フライヤーの舞台プロジェクト/意味の破壊者、ロバート・ウィルソン4 ベルリン七五〇周年祭 祭りにわく都市/「ナータン」の魂/東の国からきた社会風刺オペレッタ『微笑の国』/能の海外公演をめぐって5 第一級劇場、シャオビューネ 模索するシャオビューネ/ペーター・シュタインの演出──壮大さと繊細さと/孤高の王宮6 東ベルリンで見たブレヒト劇 ベルリーナー・アンサンブル劇場へ/ガリレオ・ガリレイの生涯を描く7 ベルリン自由大学演劇学科──ドイツの大学生活 演劇学科の特徴と機能/並立する研究方法/演劇学はどうあるべきか?/ドイツ人学生たちとの授業体験/劇場実習を希望して8 デュッセルドルフの劇場で 文芸部員の仕事/デュッセルドルフの迷い/劇場世界の閉鎖性9 旅立ち──明日の演劇に向けてデータ
青弓社
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