松目 正毅(著)
四六判 238ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-7022-1 C0070 品切れ・重版未定
登録日 2010年02月18日
イタリア未来派、ロシア・アヴァンギャルド、日本の戦争画──。20世紀絵画の暗部を俯瞰して、大衆の共同幻想としての国家・法と美術現象とのかかわりを明らかにし、「下層土」=大衆における表現主体の根拠を模索した論考の集成。
1(1)寂しい国から飛行した画家達(2)イタリアン・フトゥリズムを巡環して──ノート篇(3)イタリアン・フトゥリズムを巡環して──『フトゥリスト宣言集』より「フトゥリスト宇宙改造・一九一五年」(4)ロシア・アヴァンギャルドの陥穽──末裔なき飛行体の軌跡のことなど(5)日本における「未来派」の遍歴2(1)[邦土考] 1 行為論 第一部 霊夢/親切な警察署/遊芸人/角力取り人形/死後の霊/ねずみの棲息状態/力の優劣/少年/ボウズのおっちゃん/「新治」/悪評伝播防止法/孤独の老婆/竜神/感情の鈍麻/体臭/純愛/パチンコ玉の経済的価値/我々愛国者人民は/大型ビニール袋/座敷牢/『それで原判決を御取消し下さい』/夢想/運動/神軍公平志田、神軍平等兵/装置/三穂津姫の挫折/ 第二部 コムソモール団員/歩い部屋/無関心/女性労働者/パパーハ/黄金のおおあきんど/唯一の救い/スパイ団/《自分は国家保安部の陸軍少佐》 2 聖徳記念絵画館案内記(抄)(2)ニューカレドニア・パン島周遊記(3)絵画集『鎌と槌』を循環して(抄)3(1)日本近代美術の<光>について(2)帰ってきた浦島太郎──画家・清水登之小論(3)もう一つの貴種の傷痍について4(1)FORNICON by Tomi Ungerer Diogenes(2)マリリン・モンロー写真展「伝説と真実」(3)ABSOLUTELY MAD INVENTIONS(4)一冊の写真集への一瞥──『窟況の住人たちはどのように暮らしているのか』によせて[解題に代えて]《邦土》と光 門田秀雄
青弓社
品切れ・重版未定