青弓社ライブラリー 91
笹生 心太(著)
四六判 248ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-3428-5 C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月 2017年12月 書店発売日 2017年12月30日 登録日 2017年11月07日
1960年代半ばから70年代初頭の爆発的なブームを起点にボウリングの戦後史をたどり、時代ごとに変わる社会的な評価や経営者・関連団体のイメージ戦略、人々の余暇観の変化などを明らかにする。現代のフィールドワークも踏まえて、その不思議な魅力を照射する。
子供から大人まで遊ぶことができ、競技会がおこなわれるかたわらで家族連れがプレーするなど、多様な楽しみ方ができるボウリング。この「国民的スポーツ」はなぜ・どのようにして日本に広まり、定着したのだろうか。
1960年代半ばから70年代初頭の爆発的なブームを起点にボウリングの戦後史をたどり、時代ごとに変わる社会的な評価や経営者・関連団体のイメージ戦略、人々の余暇観の変化などを明らかにする。
地域文化とも密な関係性を持ち、〈スポーツ〉でもあり〈レジャー〉でもあるボウリングの不思議な魅力を照らし出す。
はじめに
第1章 ボウリングはどのように広まったか
1 日本におけるボウリングの歴史
2 ボウリングはなぜ広まったのか
3 本書の構成
4 研究の方法
第2章 ボウリングブームの衝撃
1 ボウリングの参加者
2 当時の社会的背景
3 ボウリング場の経営
4 種目の性格
5 本章のまとめ――スポーツに積極的でなかった人々の参加
第3章 関連団体によるイメージをめぐる駆け引き
1 ボウリング関連団体
2 〈レジャー〉化の時期(―一九六三年)
3 〈スポーツ〉化の時期(一九六三―七一年)
4 イメージの動揺の時期(一九七一年―)
5 関連団体によるイメージ戦略
6 本章のまとめ――イメージの揺れによる多様な人々の取り込み
第4章 流行の終息と復活
1 流行の終息(―一九七〇年代半ば)
2 人気の復活(―一九八〇年代半ば)
3 人気の安定化(―一九九〇年代後半)
4 〈スポーツ〉と〈レジャー〉の二分化
5 本章のまとめ――イメージの分裂
第5章 多様なボウリング場の実際
1 〈スポーツ〉イメージのボウリング場
2 〈レジャー〉イメージのボウリング場
3 ハイブリッドイメージのボウリング場――沖縄県の事例
4 本章のまとめ――セルフイメージと実態をめぐる葛藤
終章 〈スポーツ〉と〈レジャー〉の狭間で
あとがき
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