由井 秀樹(著)
四六判 306ページ 並製
定価 3000円+税
ISBN978-4-7872-3385-1 C0036
在庫あり
奥付の初版発行年月 2015年03月 書店発売日 2015年03月25日 登録日 2015年03月13日
「朝日新聞」
評者:武田徹(評論家、恵泉女学園大学教授) |
不妊医療技術の発展はめざましいが、60年以上も前から実施されている非配偶者間人工授精=AIDはどういった経緯で始められ、親子関係をどう変化させただろうか。明治から1960年代までの不妊医療技術史を追いながら、戦後の「家族」概念の変容を見定める。
はじめに
序章 非配偶者間人工授精と「家族」への問い
第1章 不妊医療研究と人工妊娠(人工受胎)
1 産婦人科医の学会組織の変遷
2 人工妊娠の導入
3 大正期以降の人工妊娠
第2章 戦時人口政策と不妊医療
1 篠田糺の宿題報告
2 日本婦人科学会地方部会調査
3 母性保護と不妊医療
4 愛育会と産婦人科医
5 人口増強政策時代の男性不妊へのまなざし
6 器具を用いた精液注入の位置付け
第3章 非配偶者間人工授精の導入
1 学会・産婦人科医向け雑誌の動向と安藤画一
2 避妊研究と不妊医療研究
3 AIDの導入の背景
4 排卵期推定法と人工授精
5 AIDに対する産婦人科医学者の反応
6 慶應義塾大学での人工授精の実施状況
第4章 「人工授精」の法律問題
1 AID導入時の法律問題をめぐる議論に関する現在の認識
2 民法研究会の中間報告
3 日本私法学会第十七回大会のシンポジウム
第5章 家族計画運動と非配偶者間人工授精
1 家族計画の国策化
2 家族計画と不妊への医療的介入
3 助産婦向け雑誌の動向と不妊相談
4 不妊相談の位置付け
5 メディアと「人工授精」
第6章 非配偶者間人工授精と不妊医療研究の展開
1 AID施術までの経路の変容
2 産婦人科学での不妊医療研究の動向
3 日本不妊学会の設立と共同不妊医療研究体制の確立
4 坂倉啓夫の宿題報告
終章 医療技術と「家族」
あとがき
索引
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