青弓社ライブラリー 79
中村 隆志(編著)
四六判 244ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-3367-7 C0336
在庫あり
奥付の初版発行年月 2014年01月 書店発売日 2014年01月22日 登録日 2013年12月13日
ケータイ機能の高度化・複雑化によって、私たちのコミュニケーションはどう変容してきたのか。ケータイ利用の文脈や背景、ケータイと身体との関係性を探るべく、恋愛ドラマや歌詞でのケータイ表象に注目して分析し、人々とケータイとの距離感を描き出す。
はじめに 中村隆志
第1章 ときめきの波――恋愛ドラマとケータイの歴史 中村隆志
1 恋愛ドラマ
2 ケータイが登場する典型的シーン
3 資料化
4 時代区分
5 第一期:ユビキタス通話導入期――一九九六―二〇〇〇年
6 第二期:メール普及・前期――二〇〇一―〇四年
7 第三期:メール普及・後期――二〇〇五―〇七年
8 第四期:情報の共有・共感期――二〇〇八―一二年
9 ときめきの波
第2章 イノベーションとしてのケータイ普及と恋愛ドラマにおける変遷 本條晴一郎
1 多様化してきたケータイ利用と恋愛ドラマ
2 ケータイの普及と採用者カテゴリー
3 携帯電話普及率と恋愛ドラマの時代区分
4 ケータイによるコミュニケーションのコンテクスト度
5 二〇一三年のコミュニケーションツール
第3章 ドラマで使われるケータイ 青山祐介
1 ケータイがドラマの演出手法を変えている!?
2 リーマンショック以降、携帯電話会社のスポンサーが激減
3 “制作協力”という形でちゃっかり劇中に登場させる
4 競合となる出演者にはケータイを“マスキング”
5 ライバル社のケータイを使う刑事ドラマの悪玉役
6 スマートフォン時代のケータイの描かれ方
第4章 恋愛ドラマのソーシャルネットワークとケータイ 遊橋裕泰
1 恋愛は困難なほど燃え上がる
2 干物女が恋をした
3 素直になれる関係
第5章 ケータイの物質性と身体――「ケータイを抱きしめる」文化の一考察 伊藤 守
1 モノとしてのケータイを考える
2 モノとしてのケータイの進化
3 『ホタルノヒカリ』に見るケータイと身体
第6章 ポピュラー音楽の歌詞における携帯電話の意味 谷本奈穂
1 歌詞分析の困難と意義
2 素材の選択
3 携帯による恋愛が日常化する時期――二〇〇五―一二年
4 携帯メールなどが普及する時期――一九九八―二〇〇三年
5 携帯以前の時期――一九八五―八七年
6 携帯電話以前・以後での相違点と類似点
第7章 恋愛のコンテンツとケータイ 中村隆志
1 恋愛のコンテンツ
2 ケータイと少女マンガ(天笠邦一)
3 「an・an」の占い特集
4 ハウツー恋愛とメール
5 ときめきの「うねり」
おわりに 中村隆志
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