社会科学
立木 鷹志(著)
四六判 290ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3349-3 C0036 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2012年12月 書店発売日 2012年12月09日 登録日 2012年11月12日
眠りの哲学・医学的解釈を導いたアリストテレスやギリシャ神話から『眠りの森の美女』、吸血鬼ドラキュラ、『バイオハザード』まで、思想・文学・芸術の研究書・思索書を渉猟し、死と眠り、夢と覚醒が織りなす世界を実存的にとらえ返し、身体の神秘に迫る文化誌。
序章 「眠り」とは何か? 1 神話からエコノモまで――睡眠学説史 2 クライトマンとREM睡眠の発見――エコノモ以降の睡眠研究 3 睡眠のリズム 4 「眠り」の実存的とらえ返し 第1章 眠りと不眠――不眠の存在学 1 不眠の恐怖 2 「眠り」の実存的概念 3 不眠症のパラドクス 4 眠りという文化 5 寝室という装置 6 必要睡眠時間とは 7 ドラッグの眠り 8 不眠を受け入れる 第2章 夢と眠りの構造学 1 夢の彼方に向かって 2 夢の特徴――その主体と推理 3 夢と想像力 4 夢の現象学 5 明晰夢について 6 想像力の可能性――存在の彼方へ 第3章 死と眠りのフォークロア 1 “眠り”の民俗学的位置 2 ヒュプノス、ヘルメス、アスクレピオス 3 『眠り森の美女』の民俗学 4 死と眠りの様相――古代から中世へ 5 死と眠りの様相――近代から現代へ 6 死者の眠り、あるいは生ける死者 7 ドラキュラと不眠症者 8 現代の欲望と資本 9 現代のドラキュラの柩のありか 第4章 現代と夢の力 1 川端康成『眠れる美女』の逆説 2 死の象徴としての「眠れる美女」 3 「夢みる力」の概念 4 アスクレピオスの治療 5 眠りと夢の螺旋構造 跋章 眠りの名人・奇人たち 1 哲学者の眠らぬ工夫――アリストテレス 2 無眠者と言われた天才――レオナルド・ダ・ヴィンチ 3 明晰夢研究のパイオニア――エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵 4 近代“怠け者”精神のモデルたち――オブローモフとデ・ゼッサント 5 “発明王”と資本主義精神――エジソン 6 心理学者の“夢判断”――フロイト 7 “怠け者の天才”――アインシュタイン 参考文献 あとがき
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