青弓社ライブラリー 65
社会一般
中村 哲也(著)
四六判 236ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3318-9 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2010年08月 書店発売日 2010年08月13日 登録日 2010年08月05日
学生野球の理念を定めた学生野球憲章は特待生問題などで見直しを迫られたが、根本的には何が問題だったのか。大正期から昭和初期の「野球狂時代」、戦時下の統制の諸相、敗戦後のGHQとの綱引きなどを追いながら、学生野球の歴史と未来を見通す。
はじめに 第1章 野球狂時代の光と影 1 「野球狂時代」の到来 2 学生野球の弊害 第2章 野球統制令の制定と学生野球界の抵抗 1 野球統制令の制定 2 文部省による学生野球への介入と学生野球界の抵抗 3 選手たちによるクラブ自治の展開 4 学生野球団体設立運動の展開と挫折 第3章 戦時体制下の学生野球 1 日中開戦時の野球界とスポーツ政策 2 学生野球の戦時体制への順応と抵抗 3 戦時下の学生野球弾圧 第4章 日本学生野球協会と学生野球憲章の成立 1 野球の復活と学生野球界の戦争の記憶 2 日本学生野球協会と学生野球基準要綱の成立 3 CIEと高野連の対立――選抜大会再開をめぐって 4 日本学生野球憲章の制定 第5章 佐伯時代の高校野球処分問題 1 処分のしくみ 2 試合でのトラブル 3 プロ・アマ関係 4 選抜大会の出場辞退 5 部内での暴力事件と犯罪・非行 第6章 学生野球の変化と憲章の改正 1 一九八〇年以降の高野連の方針転換 2 「高校野球らしさ」をめぐる問題 3 私立学校の台頭と特待生問題 4 改正憲章の特徴 おわりに あとがき
品切れ・重版未定