青弓社ライブラリー 62
社会一般
西村 大志(編著)
四六判 240ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3307-3 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2010年01月 書店発売日 2010年01月17日 登録日 2010年02月18日
ラーメン、おにぎり、焼きそば、うどん、スナック菓子……。受験勉強や夜型生活になくてはならない夜食は、どのようにして全国に普及してきて、一つの文化として成熟したのか。文化的・歴史的な過程をたどりながら、夜食と日本人との関係に鋭く斬り込む。
序章 「夜食」の文化研究事始め 西村大志 1 この本の向かうところ 2 「夜食」という前提 3 各章の紹介 第1章 「夜食」と階層──落語から考える 西村大志 1 夜食を商売とする人の階層 2 夜食を商売とする人のなかでの階層差 3 夜食を外で食べる人の階層 4 夜食を食べる人のなかでの階層差 5 店舗を構えてはみたけれど 6 階層移動の夢──移動する夜商人から昼の固定店舗へ 第2章 路地裏の夜食史──一九二〇─三〇年代における屋台イメージの転換 近森高明 1 屋台の《原風景》 2 都市下層のファストフード 3 苦学生たちの屋台営業 4 発見される屋台の味覚 5 屋台の《原風景》を描き直す 第3章 ラーメン史を「夜」から読む──盛り場・出前・チャルメラと戦前の東京人 右田裕規 1 問題意識 2 沿革 3 盛り場/いかがわしさ 4 出前/非日常性 5 流しの屋台/悲哀 6 結論 第4章 若者の夜食はどう変わってきたか 井上義和 1 受容史的アプローチの試み 2 戦前期エリート学生の夜食事情 3 昭和三十年代の若者の夜食事情──夜食間食回顧調査から 4 夜食はどのように家庭に入ってきたのか 第5章 地方からみた「夜食」──都市的まなざしに抗して 島岡 哉 1 農村──奈良県・大和盆地の農村地帯 2 山村──奈良県吉野郡の山村地域から 3 漁村──三重県尾鷲市をはじめとする東紀州地域から おわりに 西村大志
品切れ・重版未定