青弓社ライブラリー 59
社会一般
山田 真茂留(著)
四六判 208ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3301-1 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2009年07月 書店発売日 2009年07月19日 登録日 2010年02月18日
「自分らしさ」の獲得や社会的成功を生きる指標にしたことで、困難に見舞われ、むなしさを感じて苦悩する人々の現状を身近な事例を導きの糸にして描き出し、〈普通〉〈常識〉の希望に満ちた可能性を、シニカルでニヒルな姿勢からではなく真正面から探る。
はじめに 第1章 〈普通〉幻想のゆくえ 1 箱庭社会への退却 2 コミュニケーションの困難 3 〈常識〉〈良識〉の復権 4 社会学の過剰、そして過少 第2章 私秘化する感動体験 1 今日的な感動 2 日常化する非日常性 3 七十六年に一度の出会い 4 ただ憧れを知る者のみが…… 第3章 若者文化の宴の後に 1 若者文化の歴史性 2 ロックの終焉 3 サブカルチャーからクラブ・カルチャーへ 4 欠乏する文化と氾濫するコミュニケーション 第4章 「私」の専制 1 関係性嗜癖の実相 2 読まれる「空気」 3 公共の場だから…… 4 パラノの専横 第5章 集合的アイデンティティの現在 1 カテゴリーの圧制をめぐって 2 ラディカル構築主義を超えて 3 集合的アイデンティティとの付き合い方 第6章 信頼社会の回復に向けて 1 「われわれ」の射程 2 互酬性を超えて 3 〈普通〉に信頼し合える社会のために あとがき
品切れ・重版未定