社会一般
小暮 修三(著)
A5判 188ページ 並製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3292-2 C0036 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2008年12月 書店発売日 2008年12月20日 登録日 2010年02月18日
アメリカ人は〈日本人〉をどうイメージしてきたのか。雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」などが描き続けてきた日本人像をたどり、サムライ・ゲイシャから企業戦士、テクノロジー、ジャパニメーションへの変遷にオリエンタリズムの痕跡を読むメディア論。
はじめに 第1章 他者/自己への眼差し――「ナショナル・ジオグラフィック」を「読む」ための概念地図 1 リプレゼンテーション(Representation) 2 オリエンタリズム(Orientalism) 3 テクノ・オリエンタリズム(Techno-Orientalism) 4 テクノ・ナショナリズム(Techno-Nationalism) 5 「ナショナル・ジオグラフィック」とは? 6 「ナショナル・ジオグラフィック」の〈日本人〉 第2章 ゲイシャ・ガール――古典的オリエンタリズムI 1 ファンタジー――『蝶々夫人』あるいは「花のもてなし」 2 アイロニー――幻想としての伝統的日本人女性(ゲイシャ・ガール) 3 ノスタルジー――商品または歴史的存在としてのゲイシャ・ガール 4 二十一世紀のゲイシャ・ガール 第3章 サムライ――古典的オリエンタリズムII 1 封建遺制のハラキリから戦争の狂気へ――太平洋戦争敗戦まで 2 「張り子の虎」から精彩を失った伝統へ――一九五〇―七〇年代 3 そして「精神」へ――一九八〇年代以降 4 二十一世紀のサムライ 第4章 テクノロジー――テクノ・オリエンタリズム 1 テクノロジーと結び付けられた〈日本人〉 2 西洋文明の模倣者(サムライ)――十九世紀末以降 3 西洋テクノロジーを使う女性労働者(ゲイシャ・ガール)――一九二〇年代以降 4 資本主義陣営の「モデル・マイノリティ」――一九七〇年代半ば以降 5 テクノロジーと「伝統」に生きる「オタク」――一九八〇年代半ば以降 6 二十一世紀のテクノ・オリエンタリズム 第5章 オリエンタリズム批判再考――反オリエンタリズム教条主義を超えて 1 オリエンタリズム批判再考――オリエンタリズムとセルフ・オリエンタリズムの相互補完関係 2 テクノロジーをめぐるセルフ・オリエンタリズムとナショナリズムの相関性 3 ノスタルジーとエキゾチズムを伴った古典回帰的オリエンタリズム 4 反オリエンタリズム教条主義を超えて あとがき
品切れ・重版未定