中野 敏男(編著) / 波平 恒男(編著) / 屋嘉比 収(編著) / 李 孝徳(編著)
A5判 372ページ 上製
定価 3400円+税
ISBN978-4-7872-3268-7 C0036
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2006年12月 書店発売日 2006年12月15日 登録日 2010年02月18日
差別的な秩序を構築しようとする支配形式=植民地主義の継続、それは受難や受苦の連鎖である──。「沖縄の占領」とそれに支えられた「日本の復興」の歴史的・社会的な実態を重層的に把握して、戦中期の植民地主義が継続する戦後日本のありようを解明する。
はじめに──「植民地主義はいかに継続したか」の解明に向けて 波平恒男
1 占領と復興を問う
重層する戦場と占領と復興 屋嘉比 収
2 軍事占領と性暴力
軍事占領と性暴力──問題の所在 宮城公子
沖縄のアメリカ軍基地と性暴力──アメリカ軍上陸から講和条約発効前の性犯罪の実態を通して 宮城晴美
朝鮮戦争と女性──戦時国家による性暴力の類型と争点 金貴玉/趙慶喜 訳
沖縄占領とゲイ身体政治──植民地の男性セクシュアリティ 新城郁夫
韓国の経験で占領はなぜなじまないのか 鄭永信/金美恵 訳
3 被植民者の分断・連結・抵抗──新たな方法論と呼びかけのために
被植民者の分断・連結・抵抗──新たな方法論と呼びかけのために 新城郁夫/宋連玉/宮城公子/屋嘉比 収
4 日本の戦後復興とは何であったのか──沖縄と日本の一九五〇年代
日本の“戦後復興"を問い直す──問題の所在 金富子
閉ざされる復興と「米琉親善」──沖縄社会にとっての一九五〇年 鳥山 淳
アメリカ軍政下の戦後復興──一九五〇年前後の沖縄、そして奄美 波平恒男
「復興日本」の境界──戦後開拓から見えてくるもの 道場親信
在日朝鮮人女性にとっての「戦後復興」──植民地主義の完成と家族への封じ込め 宋連玉
一九四八年四月の「朝鮮戦争」──非常事態宣言下の神戸と在日朝鮮人 鄭栄桓
始まりの反基地運動──一九五〇年代ナショナリズムの多義性 佐藤 泉
植民地主義概念の新たな定位に向けて──「おわりに」にかえて 中野敏男
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