復刊選書 4
立木 鷹志(著)
四六判 208ページ 並製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3260-1 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2006年08月 書店発売日 2006年08月07日 登録日 2010年02月18日
古今東西、人々を魅惑し、欲望の臨界点に同居しつづける「愛の薬」──。アダムとイブの世界から魔女の塗膏、宮廷の霊薬、仙人の秘薬、江戸の媚薬と性愛学、ドラッグまで、有史以来のさまざまな媚薬の効能とその悲喜劇をつづる、博覧強記の百科全書。
媚薬とは何か?──序にかえて I 楽園の図像学──リンゴとイチジクと蛇 リンゴと愛の享楽/イチジクが人間を喰う?/蛇と永遠の生命 II 『サテュリコン』と媚薬・サテュリオン トリマルキオンの饗宴/謎の媚薬・サテュリオン/ペトロニウスと媚薬 III 媚薬をつくる魔女 魔女の塗膏/“愛の魔術”/魔術的思考 IV シェイクスピアの博物学 ハムレットの植物学/マンドラゴラと曼陀羅華/シェイクスピアの惚れ薬 V ヴェルサイユの寵姫たち──モンテスパン夫人とポンパドゥール夫人 モンテスパン夫人の媚薬/ポンパドゥール夫人の「霊薬」/サド侯爵の媚薬 VI 仙人の媚薬 徐福伝説/百花繚乱の仙薬/『金瓶梅』と『神農本草経』 VII シャーベットとコーヒー──ハーレムの媚薬 ハーレムの生活/麝香と龍涎香/トルココーヒーの秘伝 VIII 『カーマスートラ』と『四分律蔵』──古代インドの性意識 竜樹の身隠しの術/『カーマスートラ』の性愛魔術/性欲とブッダの戒律 IX 江戸の媚薬と性愛学 性のプロフェッショナル/江戸の「惚れ薬」/江戸の好奇心 X 『裸のランチ』中毒症 ランボーの“感覚の放埒”/バロウズのドラッグ百科/麻薬とアルコール XI ピン・ナップ・ドラッグ──“イメージ”という媚薬 窃視症者の時代/映像中毒/媚薬としてのピン・ナップ あとがき 媚薬リスト
品切れ・重版未定