青弓社ライブラリー 37
井山 弘幸(著)
四六判 250ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3243-4 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2005年05月 書店発売日 2005年05月21日 登録日 2010年02月18日
取り違えやシュール、ピン芸人、漫才などのお笑いの形式を整理しながら、古参から若手までの芸の実例をふんだんに取り上げ、笑いのからくりを解明する。多重化したリアル、アイデンティティーの変容など、作品としてのお笑いからにじみ出る時代性を析出する。
序章 笑いの風景 1 笑いの多様性 2 笑いを引き起こすのにかかる時間 第1章 笑いのパラレル・ワールド 1 笑いの個人差 2 笑いの学説史 3 笑いはパラレルな世界で生まれる 第2章 取り違え図式──笑芸コントの世界 1 競合するパラレル・ワールド 2 現実世界とパラレル・ワールド 3 現実の非現実化とパラレル・ワールド 第3章 シュールの彼方へ──お笑い革命の深層 1 ザ・プラン9の語るシュールとは? 2 アート系コント芸人ラーメンズの登場 第4章 現実の発見的再認──「悲しいとき」に笑うのは「なんでだろう」 1 この世にあるおかしいこと 2 あるあるネタのつくり方 3 自分を笑う理由 第5章 物語の現実化と現実の物語化 1 昔話という笑いの資源 2 人間世界にあるドラマ 第6章 漫才あるいは距離の芸術について 1 漫才の形式的特徴 2 進化するボケとツッコミ 3 メタ漫才と濃縮された多重性 終章 人はなぜ笑うのか
青弓社
品切れ・重版未定