青弓社ライブラリー 33
松原 隆一郎(著) / 荒山 正彦(著) / 佐藤 健二(著) / 若林 幹夫(著) / 安彦 一恵(著)
四六判 260ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-3233-5 C0336
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2004年07月 書店発売日 2004年07月16日 登録日 2010年02月18日
戦後日本で、経済優先の都市開発が生み出した無味乾燥な〈景観〉を私たちはどのように内面化してきたのか。生活者の主体性を排した都市計画や、理念への羨望と現実への絶望の間で循環する議論を回避して、近代日本での〈景観〉の形成とその受容の過程をたどる。
はじめに 金子 淳第1章 経済発展と荒廃する景観 松原隆一郎 1 景観は何によってできているのか──経済の観点から 2 事例 3 「都市再生」という名の景観破壊 4 曙光 5 質問に答えて第2章 近代日本における風景論の系譜 荒山正彦 1 風景論の系譜とは何か 2 志賀重昂『日本風景論』をめぐって 3 風景のリスト 4 国立公園制度のもとで語られる風景論 5 日本新八景による郷土風景の誕生 6 植民地の風景論へ──まとめにかえて第3章 近代日本の風景意識 佐藤健二 1 今日の「風景意識」の特質 2 認識を深めるためのいくつかの論点第4章 都市の景観/郊外の景観 若林幹夫 1 景観と社会 2 現代都市の景観 3 郊外の風景 4 都市/郊外の景観が示すもの第5章 「良い景観」とは何か 安彦一恵 1 倫理学の立場から 2 景観紛争 3 景観(風景)とは何か 4 歴史主義的美感とモダニズム的美感 5 第三の基本タイプとしてのポストモダニズム的美感 6 自由主義を原則とする紛争解決
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