青弓社ライブラリー 27
大野 正和(著)
四六判 202ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3211-3 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2003年03月 書店発売日 2003年03月13日 登録日 2010年02月18日
なぜ、死にいたるまで働くのか。日本人に多いまじめで責任感が強く他者に気を遣う「メランコリー親和型性格」が、責任境界が曖昧な「柔軟な職場構造」に組み込まれている実態こそが真の原因だと指摘する。〈心理〉と〈職場〉の相互関連を読み解く。
第1章 過労死・過労自殺の〈研究〉 1 総理の過労死 2 過労死の社会問題化 3 原因は長時間労働か? 4 過労死から過労自殺へ 5 過労死・過労自殺と性格 6 過労死の“輸出”? 第2章 過労死・過労自殺の〈心理〉 1 強制と自発のあいだ 2 他者への配慮──頼まれると断れない 3 逃げられない状況──自分と周囲との関係 4 責任の背負い込み 5 罪責感と自責の念──自分を責める 6 過労死・過労自殺の仕事観 第3章 過労死・過労自殺の〈職場〉 1 仕事における人的要素 2 気配りと助け合い 3 柔軟な職務構造 4 コンテクストと間柄 第4章 過労死・過労自殺と〈自分〉 1 “失われた十年” 2 職場集団性の回復は可能か? 3 限定的な仕事を 4 日本のなかの〈自分〉 あとがき
青弓社
品切れ・重版未定