若林 一美(著)
四六判 200ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3210-6 C0036 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2003年01月 書店発売日 2003年01月19日 登録日 2010年02月18日
「なぜ?」──わが子の自殺によって身を砕く衝撃と悲嘆におそわれ、絶望の淵に立たされる親たち。逃れられない冷厳な事実と向きあうことによって残された者はどう生きるべきなのかを模索する真摯な体験記を交えて、自殺の意味と死別の影響を考える。
はじめに 遺族の悲哀 自殺の研究 suicideとself-murder 黙された悲しみ──silent grief 第1章 生の余白に 自殺は「物語」の終章にはなりえない 第2章 感じやすい魂──ame sensible 渾然一体とした「痛みと慰め」──dying message sanctification reaction 十九歳──次男の死 少年から青年へ 「なぜ」 家族のなかの死 第3章 谺(ルビ:こだま)に耳を澄まして──父の悲しみ ひとり子の死から二十七年を生きて 息子へ 第4章 たゆとう命──自殺の予防は可能か のこされた者と逝った者──surviver/victim からみあう悲嘆──multiple grief どうすれば生きていかれるのか セルフ・ヘルプ・グループ あるがままを受け止める あとがきにかえて
青弓社
品切れ・重版未定