寺子屋ブックス 21
佐藤 清彦(著)
四六判 266ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3179-6 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2000年10月 書店発売日 2000年10月15日 登録日 2010年02月18日
人はなぜ勲章をありがたがるのか? さまざまな勲章の原価や材質、重さや大きさから質屋の相場までを一挙に公開。さらに最下級勲章に生涯こだわったヒトラーや、勲章辞退の草分け森鴎外など、勲章をめぐる悲喜こもごもの逸話を一覧する。
プロローグ 竹内浩三上等兵の遺骨は還らず第1章 勲章四代の意外な点景 1 明治──大津事件の哀しい狂言回し 2 大正──原敬、森鴎外のむなしい辞退 3 昭和──“戦犯”賀屋興宣の返上と拒絶 4 平成──むかし反対いま大勲位への転回第2章 歴史は遠くヨーロッパ 1 十字軍・騎士団は“勲章集団” 2 全身これ栄誉のガーター勲章 3 ナポレオン制定レジオン・ドヌール勲章の革新性 4 禁止うたったワイマール憲法の悲運 5 拡散と多様化、逆転の発想も第3章 いま、勲章ってなんですか? 1 上から下まで見事な品ぞろえ 2 こんな人がこんな勲章をもらう 3 侃々諤々(ルビ:かんかんがくがく)第4章 勲章世につれ人につれ 1 日本人初の受勲者は天正遣欧使節 2 協力と反発、旧幕臣たちの反応 3 戦場と勲章の不思議な関係 4 賞勲局総裁が捕まった売勲汚職 5 孝子節婦すたれ金にまみれる褒章 6 勲章の原価と付加価値 7 接近と拒絶で渦巻く戦後財界 8 「大勲位でも足りない」との言い分 9 朦朧位階と曖昧国民栄誉賞第5章 武運つたなく文運栄える 1 金鵄勲章五十七年の“生涯” 2 遅れてきた文化勲章は安定成長期 3 きな臭い煙ものぼる選考過程 4 辞退にも硬軟両様の意地第6章 “勲章革命”チャンスに不発 1 あれやこれ右往左往の十八年 2 奇手見せかけた遠謀深慮 3 「絶対反対」社会党員のその後第7章 勲章は死なず消えもせず 1 たかが勲章対されど勲章 2 “大人の玩具”どういじくるかエピローグ 竹内浩三兵長の勲章は知れず参考にした主な本あとがき
青弓社
品切れ・重版未定