青弓社ライブラリー 10
加藤 理(著)
四六判 224ページ 並製 定価 1600円+税 ISBN978-4-7872-3174-1 C0336 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2000年05月 書店発売日 2000年05月31日 登録日 2010年02月18日
近代に入って発見され、さまざまに意味づけられてきた「子ども」は、本当に保護されるべき受動的な存在なのか? 駄菓子屋や黎明期の子どもの読み物などから、社会に積極的に参加していた子どもの姿をさぐり、21世紀の子ども観を展望する。
第1章 「児童の世紀」の光 1 二十世紀の夜明け 2 近代の矛盾とエレン・ケイの祈り 3 「児童の世紀」の光 第2章 「児童の世紀」と読書の喜び 1 精神の自由の獲得──近代公教育の普及と識字率 2 読む楽しみを知る──子どもと教科書 3 出版の近代化と近代読者の誕生 4 十九世紀末の子どもの読書体験 5 子どもの読み物の誕生──『こがね丸』の出版 6 子どもの読み物の黎明 第3章 子どもの消費生活と駄菓子屋 1 小波の生活と金銭 2 子どもの小遣い 3 ハレの日の縁日、ケの日の駄菓子屋 4 樋口一葉の駄菓子屋 5 駄菓子屋の誕生 第4章 「児童の世紀」の影 1 統制・禁止の対象になった子どもの読み物と駄菓子屋 2 〈子どもの領分〉に閉じ込められて 第5章 ふたたび光を求めて──個性としての〈子ども〉 1 大人と子どものバリア・フリー 2 権利の主体としての子ども 3 〈子ども〉という個性あとがき
青弓社
品切れ・重版未定