青弓社ライブラリー　5

メディア空間の変容と多文化社会

吉見 俊哉（著） /　大澤 真幸（著） /　小森 陽一（著） /　田嶋 淳子（著） /　山中 速人（著）

四六判 　220ページ　並製
定価　1600円＋税
ISBN978-4-7872-3166-6　C0336
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1999年12月
書店発売日　1999年12月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

日本の広告とアメリカ化、電子メディアにおける主体、戦後国語教育が隠蔽してきたもの、外国人居住者が提示する問題、メディアと観光の複合化……。多様な切り口から、都市やメディアの発展と文化の異種混交の問題を見通す論考集。

目次

はじめに　　金子淳第１章　グローバル化と文化研究の視座──アメリカナイゼーション再考　　吉見俊哉第２章　電子メディアの共同体　　大澤真幸第３章　ポストコロニアルな状況と文学　　小森陽一第４章　グローバル化とエスニシティ──世界都市・東京のアジア系移住者をめぐって　　田嶋淳子第５章　メディアと観光文化の多様化　　山中速人

著者プロフィル

吉見　俊哉（ヨシミ シュンヤ）

1957年生まれ。東京大学社会情報研究所教授専攻は社会学、文化研究著書に、『都市のドラマトゥルギー』（弘文堂）、『博覧会の政治学』（中公新書）、『メディア時代の文化社会学』（新曜社）、『カルチュラル・スタディーズ』（岩波書店）など

大澤　真幸（オオサワ マサチ）

1958年生まれ京都大学人間・環境学研究科助教授。理論社会学専攻、社会学博士。オウム問題、電子メディア、性愛など、さまざまなテーマで独自の理論を展開。著書『身体の比較社会学』（勁草書房）『電子メディア論』『虚構の時代の果て』ほか多数

小森　陽一（コモリ ヨウイチ）

1953年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。近代日本文学専攻。語り論やテクスト論を持ち込み、国文学研究の新しい潮流を生み出す。著書『構造としての語り』（新曜社）、『文体としての物語』（筑摩書房）ほか多数

田嶋　淳子（タジマ ジュンコ）

1954年生まれ。淑徳大学社会学部助教授。都市社会学・エスニシティ論専攻。池袋や新宿などでアジア系移住者が形成するネットワークを研究。著書『世界都市・東京のアジア系移住者』『新宿んじょアジア系外国人』ほか多数

山中　速人（ヤマナカ ハヤト）

1953年生まれ。東京経済大学コミュニケーション学部教授。エスニシティ論・異文化コミュニケーション専攻、社会学博士。ハワイを事例に民族イメージの形成を研究。著書に『ハワイ』『イメージの楽園』『アロハスピリット』（ともに筑摩書房）ほか多数

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。