神崎 宣武(著)
四六判 224ページ 上製 定価 2200円+税 ISBN978-4-7872-3133-8 C0039 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1997年03月 書店発売日 1997年03月29日 登録日 2010年02月18日
神と人、人と人とをつなぐ証し──おみやげ。祭りの神人共食を起源とし、什器・食品・薬品・玩具など、時代とともに変化してきたおみやげに光をあて、観光業・運送業の発達をも視野に入れながら、そのやりとりに込めた人々の想いをたどる。
まえがき──「みやげ探し」へのご案内「手みやげ」の章 饅頭持ってご機嫌伺い 「宮笥」と「おかげ」 供えものと「おかげ」の分配 カミとヒト、神酒と盃事 飯・酒・餅と米の霊力 餅による生命の再生 嫁の餅、婿の餅 器からみた贈答慣行 餅がいったりきたり 砂糖の贈答と「砂糖ぶるまい」 餅から饅頭へ、供饌から手みやげへ「旅みやげ」の章 見送る友に不義理はできず 難儀だった芭蕉の旅 規制もものかはの寺社詣で 湯治場では「骨休め」 近世庶民の二つの財布 装置系の整備と制度系の発達 あなたまかせの伊勢参り 手ぶらでは帰れない旅のしくみ 名物は食うものにして残すものにあらず 歩く旅の荷は軽量がよろし 売薬もまた手頃なり 江戸期の宅配便事情 汽車に乗っての「観光旅行」 文化の饅頭、文明の絵はがき 海外旅行もあなたまかせ 「みやげ話」をもちだせ、もちこめあとがき主要参考文献
青弓社
品切れ・重版未定