龍田 恵子(著)
四六判 220ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-3116-1 C0036 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1995年12月 書店発売日 1995年12月01日 登録日 2010年02月18日
殺したあとでなお死体を切り刻んだ殺人者たち。肉片を身につける者、スライスしてトイレに流す者、切断した内臓をブリキ缶に納める者……。彼らを忘我の境へ駆り立てたものは何か。人間の背後にうずまく漆黒の闇に目を凝らす。
第1部 暗くて深いさまざまな事情混沌 第1章 夢か幻か、暗澹たる事実は小説より奇なり──野口男三郎事件[一九〇五年=明治三十八年]金銭 第2章 官僚気質丸だしのお手軽な完全犯罪──山憲事件[一九一九年=大正八年]憎悪 第3章 同情が憎悪に変わるとき──玉の井バラバラ事件[一九三二年=昭和七年]愛欲 第4章 戦慄! 女の肉片を溺愛した男──首なし娘事件[一九三二年=昭和七年]金銭 第5章 内臓、脳髄まで寸断してブリキ缶に──おでん屋夫婦殺人[一九三四年=昭和九年]失恋 第6章 恋の一念が生んだ悲喜劇──人違いバラバラ殺人[一九五四年=昭和二十九年]虚栄 第7章 死体の一部と二年間も同居──代議士元秘書、愛人殺人[一九八〇年=昭和五十五年]怨恨 第8章 立ち退き話のもつれが招いた惨劇──練馬の一家五人惨殺[一九八三年=昭和五十八年]逃走 第9章 妻を切り刻んでトイレに捨てる──人肉スライス事件[一九八六年=昭和六十一年]悪魔 第10章 ホラー映画も真っ青の悪魔祓い──藤沢悪魔祓い殺人[一九八七年=昭和六十二年]第2部 女のバラバラ殺人──女が殺人を犯すとき憎悪 第1章 警官の夫を殺した小学校教師──荒川放水路バラバラ事件[一九五二年=昭和二十七年]悪女 第2章 女の業の深さはどこまでも──千住バラバラ事件[一九六〇年=昭和三十五年]憎悪 第3章 横暴な夫の生首は新幹線に乗せて──亭主バラバラ殺人[一九七二年=昭和四十七年]嫉妬 第4章 哀れ! 疑心暗鬼の女心──妻のやきもち殺人[一九七六年=昭和五十一年]憎悪 第5章 邪推から生まれた“恋敵”──福岡美容師バラバラ殺人[一九九四年=平成六年]あとがき
青弓社
品切れ・重版未定