ペギー・リーヴズ・サンデイ(著) / 中山 元(訳)
四六判 412ページ 上製 定価 4000円+税 ISBN978-4-7872-3106-2 C0039 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1995年12月 書店発売日 1995年12月30日 登録日 2010年02月18日
他者の身体は、生を回復し、神と交感し、私となるための聖餐である──。リクール、ノイマン、ユングなどの心理学や民族学を援用してカニバリズムという象徴体系を読み解き、「人肉食」社会の根幹をなす世界観を析出する出色の論考。
はじめに謝辞序 第1章 通文化的にみたカニバリズム 第2章 分析の枠組み第I 部 カニバリズムの意識を生み出す象徴(ルビ:シンボル) 第3章 身体の神秘──フア族とギミ族の死者のカニバリズム 第4章 両性具有の原−存在──ビミン・クスクスミン族のカニバリズム 第5章 人喰いの怪物と〈獣─友〉第II 部 神話によるカニバリズム慣行の承認と転換 第6章 魂の欲望の顔──十七世紀におけるイロクォイ族の拷問とカニバリズム 第7章 生(ルビ:なま)の女と調理した男──十九世紀におけるフィジーのカニバリズム 第8章 〈貴重な鷲─サボテンの果実〉──アステカ族の人間の生贄 第9章 カニバリズム慣行の転換と終焉 第10章 結論──その他の象徴(ルビ:シンボル)と儀礼様式訳注訳者あとがき参考文献索引
青弓社
品切れ・重版未定