鷲田 小彌太(著)
四六判 168ページ 上製
定価 1500円+税
ISBN978-4-7872-3049-2 C0030
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1991年11月 書店発売日 1991年11月01日 登録日 2010年02月18日
大好評の『大学教授になる方法』の待望の姉妹篇。時間はあるが金がない準備期間の研究生活の送り方から人間関係のつくり方、将来求められる大学教授像、研究業績のつくり方、前著への手紙に答えるQ&Aなど、実践的アドバイス満載。
0 はじめに
第1部 大学教授はどこへゆく──その近未来像
1 「モラトリアム」のポジティブな理由
(1)大学教授の風景
(2)新世代ほど学力も教養度も高い
(3)高度知識産業社会に生きる若者たち
1 非労働日の増加──「仕事中毒」からの脱皮
2 「モラトリアム」時代の中身
3 知識活動が大切にされる時代の最適職業──大学教授
2 大学並びに大学教授の未来
(1)大学教育の「効用」
1 「効果」のない教育ほどいい教育だ(?)
2 大学は無用の長物だ(?)
3 大学教育の「効用」
(2)未来の大学教授像
1 大学教員の研究と教育の現状
2 教育を主とする教員
3 研究を主とする教員
4 研究−教育を主とする教員
(3)職場としての大学の未来
1 大学は「優良」企業か(?)──大学「冬の時代」(?)
2 大学がレジャー・ランドでなぜ悪い
3 活発な人事交流がなければ
3 求められている新しい大学教師像
(1)新制大学の目玉は「教養教育」(「一般教育」)の新設・充実であった
(2)文部省の挑戦──今、教育界で一番革新的なのは文部省である(?)
1 一般教育の解消か、専門教育の改編か
2 専門教育は大学院で
3 大学教員の能力テスト
(3)多摩大学の挑戦──大学審議会答申の先取りか
1 教養課程の廃止と教養科目の取り潰し(?)
2 学生生活のための施設・設備の充実
3 教授の自己点検・評価の徹底
4 退学勧告
第2部 大学教授になる方法・レッスン2
4 大学教授になり易いタイプ、なり難いタイプ
(1)「モラトリアム人間」であることの難しさ
1 暇潰し=学ぶことの難しさ
2 ステッディな生活を送れるか
3 何者でもないということに耐えられるか
(2)知的活動になにが必要か
1 暇がなければ学べない、暇があると学ぶ気がしない
2 金がなければ学べない、金があると学ぶ気がしない
3 学ぶのにはエネルギーが必要である
(3)とても大切なのは人間関係である
1 人とうまく付き合えない人は、大学教授になるべきではない
2 競争心がない者は遠慮してもらいたい
3 大学教員と大学外では付き合うな
(4)大学教授になるための必需品
1 時間・金・体力
2 友人・面倒見・非ケチ
3 自尊心・忍耐心・平常心
5 研究業績をどうつくるか
(1)論文指導を受ける
1 レポート・小論文を書く
2 卒業論文を書く
3 修士論文を書く
(2)学会に入る
1 学会とは
2 研究発表をする
3 研究動向が分かる
4 研究仲間や先輩に出会うチャンスがある
(3)研究論文を書く
1 論文とは
2 文献を集める
3 文献を読解する
4 論文を書く
5 論文を発表する
(4)著書を持つ
1 研究書であること
2 執筆するにはエネルギーがいる
3 出版する
6 大学教授になるためのQアンドA
(1)修士課程を出て、高校教員。学会活動も続けている
(2)社会人枠で修士課程に進んだが……
(3)研究に没頭したい高校の理科教員ですが……
(4)高校と予備校の非常勤講師。学歴・業績に問題はない。しかし、年齢高く、あとがない……
(5)定時制の高校教員。大学教授への道のりを一歩でも近付けるには……
(6)「告発」する若手研究生
(7)理学療法士・四十歳。非常勤講師になれたら
(8)調査研究部主任研究員。四十三歳。転職へアタック中
7 あとがきにかえて──大学人に変身を
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