クリティーク叢書 6
四六判 344ページ 上製
定価 2500円+税
ISBN978-4-7872-3046-1 C0330
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1991年09月 書店発売日 1991年09月01日 登録日 2010年02月18日
家事労働と賃労働とのダブルバインドのなかで、フェミニズムは「働くこと」それ自体がはらむ問題を見据える地平に立った。資本と男たちとによる搾取からの解放の道をめぐっての論争、対論、働く女たちの現場からの発言の集成。
はじめに 小倉利丸
1
(1)「女の経済自立」「主婦」「母」、それぞれの思想をどう超えるか 人間の「自立」と「共同性」を共に志向しつつ 池田祥子
(2)“自立の迷走”からのフェミニズムの自立のために 自立論再考・「女性の身体性」をキーワードに 金井淑子
(3)女性と労働のねじれた関係
1 身体搾取論の問題構成 対談に先立っての問題提起 小倉利丸
2 女性と労働のねじれた関係 フェミニズムと身体搾取論はどこで交差するか 〔対談〕江原由美子/小倉利丸
3 家事労働からの総撤退を 対談への補足として 小倉利丸
4 家事労働を「強制」するメカニズム 補足に対してコメントする 江原由美子
2
(1)労働の意味をとりもどしたい [インタビュー]加納実紀代
(2)自分にとってどっちがマシか 討論・それでも残る「総撤退論」への疑問をぶつける
(3)論争再録にあたって 小倉利丸
(4)社縁社会からの総撤退を 具体的解放戦略を提起する 加納実紀代
(5)生き方の選択肢を増やす「四時間労働」 加納提言に異議あり ますのきよし
(6)おもいおもいにしっかりと撤退しよう まきこまれつつ、まきかえせ! 相原由美子/ふくもとのりこ
(7)なぜ「社縁社会からの総撤退」か 加納実紀代
(8)社縁社会からの総撤退は可能か? 加納解放戦略への疑問 中川学現
(9)「マルクス主義フェミニズム」と「総撤退論」 小倉利丸
(10)私の「社縁総撤退論」その後 加納実紀代
3
(1)活動専業・主婦のゆううつ 遠藤良子
(2)「ワーキング・マザー」という戦略 私が生活クラブ生協で労働者してる理由 榊原裕美
(3)のびやかな「自立生活」と「労働」をめざして 障害者が働くこと/障害者介助という労働 堤 愛子
(4)企業システムの“外”で働く デザイン・広告業界から 松永るみ子
(5)「男が先」を否定することでみえてくるもの 学校のなかの性差別と男女混合名簿 川合真由美
おわりに 大橋由香子
品切れ・重版未定
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