クリティーク叢書　3

イメージとしての〈帝国主義〉

柏木 博（編著） /　小倉 利丸（編著）

四六判 　192ページ　上製
定価　1650円＋税
ISBN978-4-7872-3029-4　C0330
品切れ・重版未定

奥付の初版発行年月　1990年02月
書店発売日　1990年02月01日
登録日　2010年02月18日

紹介

情報化とコンピュータ化が加速する現代社会において新たな相貌をみせる「帝国主義」。その再定義に向けて、メディア・音楽・文学・美術・都市・民族・身体などに現れる象徴・記号・神話を読み解き、実態に切り込む刺激的な論考集。

目次

まえがき１　（１）電子情報の帝国　　柏木 博　（２）〈帝国主義〉の新たなフロンティア　　小倉利丸　（３）美術を利用するもの　　梅田一穂２　［都市］ポストモダン都市・東京　　布野修司　［民族］「国際化」のなかでの外国人労働者　　木前利秋　［テレビ映像］意識の植民地化　　鈴木みどり　［身体］帝国主義的身体　　金塚貞文　［植民地］被抑圧者にとっての帝国主義　　山崎カヲル　［博覧会］博覧会──消費都市　　柏木 博　［音楽］サブカルチュア音楽と文化のオートノミー　　中河伸俊　［大衆文学］戦後における「大衆文学と帝国主義」　　高橋敏夫　［象徴・記号・神話］「消費生活」から天皇制まで　　小倉利丸あとがき

著者プロフィル

柏木　博（カシワギ ヒロシ）

1946年生まれ。東京造形大学教員。近代デザイン史専攻。デザイン評論家。『近代日本の産業デザイン思想』（晶文社）、『ミクロユートピアの家族』（筑摩書房）、『消費のなかの権力』（平凡社）、『道具とメディアの政治学』（未来社）ほか

小倉　利丸（オグラ トシマル）

1951年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了富山大学教員『支配の「経済学」』（れんが書房新社）、『アシッド・キャピタリズム』（青弓社）『カルチャー・クラッシュ』（社会評論社）『働く/働かない/フェミニズム』（編著、青弓社）など

関連リンク

青弓社

上記内容は本書刊行時のものです。