坂爪 逸子(著)
四六判 212ページ 上製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-2005-9 C0021 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1993年07月 書店発売日 1993年07月30日 登録日 2010年02月18日
よき地によき種を蒔かんがごとく──。仏の光の失われた末法の時代、名主田堵層の惣領制=卯の花垣根に天与の賜として成立した「基本的人権」の世界。頼朝の政治革命と法然の念仏革命──その成立と流産を活写する転形期の精神史。
第一章 底知れぬ力 底知れぬ力 あさましきこと限りなし 闇の統治者 希代不思議の義兵なり それよりしてこそ平家の子孫は絶え果て給にけり 理強にておわす 分の成立 第二章 頼朝と封建双務契約 貴種再興の秋 四月神祭る家に卯の花あり 猿神退治 卯の花垣根から堀の内へ 私の誕生 公と私は車の両輪 佐々木氏への手紙 封建制ヒエラルヒー 天下草創の時なり 第三章 王法と仏法は車の両輪 まあさてあらん、苦しいのはそうだったのか 念仏は無間地獄の業なり 王法と仏法は車の両輪 法然の登場 第四章 法然の表と裏 仇を討つなかれ アイデンティティーの確立 恥にて恥ならず 法然の表と裏 第五章 良き地に良き種を蒔き 月かげの至らぬ里はなけれども 頼朝と法然のすれちがい 良き地に良き種を蒔かんがごとく 第六章 親鸞の表と裏 良心の独裁者・親鸞 懺悔道の哲学者・親鸞 恥の軸と罪の軸 第七章 『待つ力』 信心するとき即ち往生するなり 臨終まで待つべきです 法然と不浄の克服 第八章 身分から契約へ 約束の起源 社会契約説 身分から契約へ 第九章 南無阿弥陀仏 頼朝の晩年 法然の入寂 南無阿弥陀仏 南無不可思議光仏 あとがき 年表
青弓社
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