金塚 貞文(著)
四六判 174ページ 上製 定価 2330円+税 ISBN978-4-7872-1009-8 C0010 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 1990年06月 書店発売日 1990年06月30日 登録日 2010年02月18日
哲学上、糞をひる身体の発見は一つのスキャンダルである──。負性の体験としての身体=排泄行為、排泄物、排泄器官の考察をとおして、水洗便所・糞便・アヌスの存在論を問い、現代文明の要請する情報身体=人工身体の位相を解読する。
この商品は非再販本です。ご購入のさいは青弓社にご連絡ください。青弓社(03-3265-8548)
序章 糞をひる身体第一章 排泄行為──水洗便所の存在論 1 廃棄物と生態系 廃棄物の誕生/廃棄物による自然汚染 2 水洗便所の原点 文化的生活?/余談──いささか個人的に/水洗便所の功罪/『河馬に噛まれる』の一解釈 3 水洗便所と現代文明 水洗便所の位相/一つの極論──現代文明という悪魔の棲家としての下水道/結論──負性としての自然からの自立第二章 排泄物──糞便の存在論 1 汚物としての糞便 不浄・不潔・不快/方法論の問題/商品社会の糞尿存在論/まとめとして── 2 メディアとしての糞便 糞便はメディアである/『平中物語』の一解釈/結論──他者からの自立第三章 排泄器官──アヌスの存在論 1 糞溜めとしての身体 糞便大好き人間──リコ・ダテルラ/解釈に異議あり/結論──身体からの自立 2 糞をひらない身体 自然という存在/自然は「汚染」によって自覚化される/そして、人工身体……参考文献おしりがき
青弓社
品切れ・重版未定