学校図書館学 2
A5判 216ページ 並製
定価 1800円+税
ISBN978-4-7872-0056-3 C0300
在庫あり
奥付の初版発行年月 2015年10月 書店発売日 2015年10月23日 登録日 2015年07月29日
テレビやインターネットが全盛のいま、読書の推進と指導の必要性を改めて理解し直し、その実践のために学校図書館を担う学校司書・司書教諭や各教科の担当教員が、そして学校全体が、独自にまたは他の図書館と連携して何ができるのか、具体的にレクチャーする。
テレビやインターネットなどでの手軽な情報収集に頼りがちな現代だからこそ、思考力・想像力を養って新しい価値観と出合わせてくれる読書の重要性が再認識されている。
本書は、学校での読書の推進・指導の必要性を改めて理解し直し、学校図書館を担う司書教諭をはじめ教職員一人ひとり、そして学校全体で読書の指導をどう実践していくかを解説する。具体的には以下のようなさまざまな取り組みを紹介して、読書の指導のポイントをレクチャーする。
●発達段階や個々人の読書傾向に応じた指導法
●学校図書館作りや利用指導のポイント
●「図書館だより」などの読書案内を通じた読書材の提供
●ストーリーテリングやビブリオバトルなど、子どもたちの読書を促す方法
●「一日読書の日」や「読書ビンゴ」など、全校で読書を推進する取り組み
●国語だけでなく算数・数学や社会などの各教科での読書の指導
●教職員、教育委員会、学校図書館ネットワーク、公共図書館、家庭・地域との連携
はじめに
第1章 読書の意義
1 読書をする意義
1-1 読書をする意義
1-2 子どもにとって読書をする意義
2 学校での読書活動の推進と読書の指導
3 教育施策での読書
3-1 子どもの読書活動の推進に関する法律(2001年12月)
3-2 文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」
3-3 文字・活字文化振興法(2005年7月)
3-4 学校教育法(2008年改正)
3-5 「国民の読書推進に関する協力者会議」の報告
3-6 「第3次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」
4 学校図書館と読書活動の推進、読書の指導
5 読書教育と読書の指導
5-1 阪本一郎
5-2 滑川道夫
5-3 黒沢浩
5-4 堀川照代
第2章 読書の指導の系譜
1 日本の読書教育――1945年までの概観
2 学校図書館創設期
2-1 港区立氷川小学校
2-2 戦後の教育改革と学校図書館
2-3 学校図書館建設
3 戦後の教育と学習指導要領の流れ
3-1 戦後教育の転換――1945年
3-2 系統学習への変換――1958年
3-3 生きる力の育成――1998年
3-4 学校図書館重視の施策――1993年以降
4 戦後の児童文学と子どもの本
第3章 発達段階に応じた読書の指導
1 阪本一郎の読書能力の発達と読書興味の発達
2 就学前の読書
2-1 0歳児から読み聞かせを
2-2 乳幼児期の読み聞かせは、お気に入りの本を繰り返し何回も
2-3 幼稚園・保育園・こども園で本と親しむ
3 学校教育での発達段階に応じた読書の指導
3-1 小学校1・2年生
3-2 小学校3・4年生
3-3 小学校5・6年生
3-4 中学校・高校
第4章 読書材の提供
1 学校図書館メディア
2 図書の種類と特性
2-1 絵本
2-2 文学
2-3 ヤングアダルト(YA)図書
2-4 参考図書(レファレンスブック)
2-5 知識の本・ノンフィクション
2-6 伝記
3 図書資料の選択
3-1 学校図書館資料選択のための組織と方法
3-2 選書のためのツール
4 読書材の提供
4-1 閲覧
4-2 貸出
4-3 予約
5 読書材の紹介
5-1 読書案内
5-2 「図書館だより」などによる本の紹介
5-3 推薦図書リストなどによる紹介
5-4 パスファインダー
第5章 読書環境の整備
1 本と読者を結び付ける読書環境の整備
2 学校図書館の整備
2-1 図書資料の分類・排架
2-2 図書館案内
2-3 壁面の掲示・展示・装飾
2-4 学校図書館作りのポイント
3 学年・学級の読書環境
3-1 学年・学級の読書環境
3-2 学年・学級文庫
第6章 児童・生徒と本を結ぶための方法
1 ストーリーテリング
1-1 ストーリーテリングとは
1-2 お話の選択
1-3 お話の覚え方
1-4 お話の語り方
1-5 学校図書館では
2 読み聞かせ
2-1 読み聞かせとは
2-2 赤ちゃんからお年寄りまで
2-3 読み方
2-4 本の持ち方
2-5 子どもたち
2-6 選書
2-7 読み聞かせをする人
2-8 児童による読み聞かせ
3 ブックトーク
3-1 ブックトークとは
3-2 テーマが先か、本が先か
3-3 本の選び方
3-4 構成を考えて練習する
3-5 紹介の仕方
3-6 ブックトークの例
4 読書へのアニマシオン
4-1 読書へのアニマシオンとは
4-2 作戦
5 ビブリオバトル
5-1 ビブリオバトルとは
5-2 学級でおこなうビブリオバトル
6 読書会
6-1 読書会とは
6-2 リテラチャー・サークル
第7章 全校で取り組む読書活動
1 全校で取り組む読書活動の推進
2 全校一斉読書
2-1 朝の読書
2-2 朝の読書の広がり
3 読書週間・読書旬間・読書月間
3-1 読書マラソン
3-2 読書ビンゴ
3-3 親子読書・ファミリー読書
3-4 ブックメニュー
3-5 本の福袋・本の枕詞
3-6 一日読書の日
3-7 読み聞かせ・ブックトークなどの実施の留意点
4 先生方のおすすめの本の紹介
5 学校図書館利用オリエンテーション
6 読書ノート、読書の記録
第8章 各教科等での読書の指導
1 行政上の位置づけ
1-1 学校図書館法
1-2 学校図書館の機能
1-3 子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画
1-4 学校教育法
1-5 学習指導要領
2 「キー・コンピテンシー」と「生きる力」と読書
2-1 OECDのPISAの結果を受けて
2-2 中央教育審議会答申(2008年1月)と学習指導要領(2008年・2009年)
3 国語科での読書の指導
3-1 学習指導要領での読書の目標
3-2 単元を貫く言語活動と並行読書
3-3 読書感想文指導
4 国語以外の教科での読書活動
5 特別活動での読書活動
5-1 学級活動での読書活動
5-2 図書委員会の活動
5-3 生徒会・児童委員会での読書活動
第9章 探究的な学習と読書の指導
1 探究的な学習と読書
2 参考図書の利用指導
2-1 百科事典の利用
2-2 年鑑の使い方
2-3 図鑑の利用
3 学び方を学ぶ
3-1 本の探し方
3-2 メディアの特性(本とインターネット情報)
4 司書教諭や学校司書の学習支援
第10章 学校経営と学校図書館、読書活動の推進
1 学校経営と学校図書館
2 校内組織と学校図書館
2-1 学校図書館運営委員会
2-2 校務分掌組織と学校図書館
3 校内研究・研修と学校図書館
3-1 校内研究と学校図書館
3-2 学校図書館の校内研修
4 学校図書館の諸計画
4-1 学校図書館経営計画・運営計画
4-2 各教科での学校図書館活用計画と読書指導計画
4-3 情報・メディア活用能力育成計画
5 学校図書館活用と読書活動の推進、読書の指導に関する評価
第11章 読書活動推進のための連携
1 司書教諭と学校司書の連携・協働
2 公共図書館などとの連携と学校図書館ネットワーク
2-1 公共図書館との連携
2-2 国際子ども図書館・都道府県立図書館との連携
2-3 学校図書館間のネットワーク
3 教育委員会の役割と学校図書館支援センター
3-1 教育委員会の役割
3-2 学校図書館支援センターの役割
4 家庭・地域との連携
4-1 PTAとの連携
4-2 学校図書館ボランティア
4-3 地域文庫・近隣の公共施設・企業などとの連携
第12章 個に応じた読書の指導
1 個に応じた読書の指導
2 特別な支援を要する児童・生徒への読書の指導
2-1 「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」
2-2 「社会的障壁を取り除く」学校図書館を目指す
2-3 学校図書館での「合理的配慮」とは
2-4 特別支援学校での学校図書館の現状
2-5 特別支援学校や特別支援学級での読み聞かせや探究的な学習
3 日本語を母語としない児童・生徒、帰国児童・生徒への支援
巻末資料
1 学校図書館法(1953年8月8日法律第185号)(抄)
2 学校図書館法附則第2項の学校の規模を定める政令(1997年政令第189号)
3 「国民の読書推進に関する協力者会議」報告(第1章)
4 学校図書館図書標準
5 第3次子供の読書活動の推進に関する基本的な計画(抜粋)
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