白根 一夫(編著)
A5判 320ページ 並製
定価 2000円+税
ISBN978-4-7872-0037-2 C0000
品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2008年03月 書店発売日 2008年03月22日 登録日 2010年02月18日
開かれた図書館づくりをめざして町民と職員とが協議を重ね、基本計画の策定や設計者の選定、建築工事を住民に公開し、運営も要望を聞いて可能なかぎり取り入れて、図書館のある暮らし/暮らしのなかの図書館をつくった島根県斐川町の実践記録の増補・改訂版。
はじめに
第1章 基本計画の策定
1 基本計画検討委員会を設置
「開かれた図書館づくり」をめざして――広報誌でPR
2 ほかの市・町の図書館を見学
大きな刺激を受けた県外の図書館見学
講演会「学校図書館との連携」
3 中間答申を提出――建設地の選定
4 最終答申に向けて
シンポジウム「図書館のあるくらし」
講演会「子どもたちへのサービス」
講演会「高齢者サービス」
乳幼児サービス「ブックスタート」
児童図書館研究会に参加
5 最終答申「こんな図書館にしたい」
第2章 設計者の選定から実施設計まで
1 選定はプロポーザル方式に
2 選定委員会で検討
公募と審査
3 藤原建築アトリエに決定
公開された評価内容
「公平・公開」審査から得た熱い思い――熊谷昌彦委員長
4 設計協議がスタート
九州の図書館を視察
「まちづくり懇談会」
子どもたちの意見を聞く
5 ほぼ理想的なプロセス
第3章 建築工事を始める
1 入札と発注、地元説明会
2 いよいよ着工
第1回建築現場見学会
工程会議
レンガ選定のため訪英
建築過程をホームページで紹介
外構工事、植栽工事と各種機器の試験
第2回建築現場見学会・第3回建築現場見学会
3 建物ができた! 2003年6月20日に竣工
第4章 開館にいたるまでの道のりと研修
1 図書室にかかわる
「ありがとう」の言葉
貸出手続きの簡素化
予算について
スタッフは5人体制に
別室での図書見計らい作業
2 2001年度の取り組み
「ブックスタート」開始
「ブックトーク」
6人体制となる
「学校図書館資源共有型モデル地域事業」の指定を受ける
3 2002年度の準備状況
9人体制に――学校図書館へ司書を派遣
図書のデータ化と装備作業
4 2003年におこなったこと
12人体制
隣の旧平田市立図書館でカウンター業務研修
図書室閉室と開館準備
10月1日開館
開館後の活動状況
第5章 資料収集とマーク・コンピュータシステムの選定
1 資料収集の実際
あえて方針を定めない
リクエスト
選書のために
「ひかわブックセンター」
2 特殊な資料収集
地域資料・楽譜
CD・ビデオ・DVD・レコード
コミック・雑誌
半年目の見直し
大活字図書と昔の写真
マーク
3 コンピュータシステムの導入
ICタグの導入
学校図書館システムとの一体化
第6章 オープンして4年半
――いくつかの取り組みと反省、そしてその後の行財政改革のなかでの2年半
1 前半部分・1年半の実践から
相談カウンター
郷土資料収集と新聞クリッピング
図書館関係資料の収集
就業支援コーナー
成人読書会
古典を楽しむ会
ヤングアダルトコーナー
2 利用者のマナー
「受験生の勉強部屋」にはしない
利用者からのメールへの答え
3 インターネットの利用
4 視聴覚資料について
目玉はアナログ・レコード
5 冊数の制限なし、3週間の貸出
6 ブックポスト(返却ポスト)
館外にも設置
7 移動図書館も実現
移動図書館での貸出
貸出カードなしでは貸出しない
ICタグ導入と自動貸出機
男女別は問わない
施設の利用は無料
8 後半部分・2年半の実践から
食育フェスティバルを図書館で
予算なしの講演会も
中止してしまったもの、あるいは縮小したもの
館外の返却ポストもひとつに縮小
移動図書館サービスの中止、車の他自治体への移譲
レコードコンサートも中止
恒例になった図書館まつりを春1回に
第91回全国図書館大会(茨城)で日本図書館協会建築賞受賞
図書館問題研究会全国大会を斐川町で開催
町長の交代、議会で図書館運営費の削減を求めて質問続出
海外からもお客様
新聞・雑誌コーナーでミニ「命のメッセージ展」を開催
図書購入基金条例を制定
第7章 学校図書館との連携を実践する
1 「連携」の呼びかけ
「図書館教育」部会
「ひかわ・ブックトーク研究会」メンバーの報告
2 小学校に司書を派遣
3 司書教諭がいる学校が増えた
4 学校司書の大きな役割
第8章 高齢者サービスの取り組み
――イギリスの図書館に学ぶ
1 イギリスの高齢者サービスとの出会い
2 10年前のイギリスの図書館視察
3 回想法のセミナーに参加
4 資料収集から「暖炉の部屋」の設置へ
資料
「思い出語りの会」
エリザベスとIFLAソウル大会で再会
読書をする高齢者を応援する
思い出語りの会(回想法)のひろがり
第9章 島根の町立図書館から
1 学校図書館との連携に取り組む
はじめに
学校図書館との連携を基本計画のなかに位置付ける
学校司書を図書館から派遣する
2 切り抜きや落書きなどのマナー違反対策
開館2周年を迎える
「図書館の確固とした姿勢」を見せよう
CDやビデオ・DVDは中身を点検します
CDのケースも点検することにしました
3 図書館の広域利用を考える
当該自治体に在住していることと、在住していないことに利用面の違いをつくる
4 高齢者サービスに回想法を取り入れる
はじめに
回想法との出会い
デジタル・アーカイブ「古い写真」
「思い出語りの会」
5 図書館法の無料公開の原則は集会施設の利用にも当てはまる
「斐川町図書館建設基本計画」(平成12年度)では
集会施設の現状は
最近の状況を報告
6 利用しやすいために返しやすい環境を!
「斐川町図書館建設基本計画」(平成12年度)に盛り込む
最近の状況を報告
7 将来を担う子どもたちに図書館利用の楽しさを!
子どもの読書に力を入れるべき
赤ちゃんも1町民であり利用者
おはなし会は職員全員が実践
ブックトーク実践は斐川町の宝
日当たりがいい中・高生コーナー
8 利用されるだけの図書館から……
うれしかったことと島根ブーム
2006年度の要覧(業務報告)から
ユニークな視聴覚資料
学校図書館とのオンライン・ネットワークが完成
おわりに
おわりに――私の図書館とのつきあい
斐川町を去るにあたって
資料 司書たちの取り組み
斐川町立図書館におけるブックトークの取り組み 澤田みな
学校図書館支援センターの取り組みについて 澤田みな
ICタグによる図書館蔵書管理システムの導入とその検証 奥野吉宏
学校図書館との連携について――斐川町立図書館の場合 野村弥奈
沿革――中央公民館図書室~図書館、読書推進関連も含む
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