社会一般
山中 智省(著)
A5判 196ページ 並製 定価 2000円+税 ISBN978-4-7872-9197-4 C0095 品切れ・重版未定
奥付の初版発行年月 2010年09月 書店発売日 2010年09月03日 登録日 2010年08月25日
ゼロ年代の文化の一面を象徴するライトノベルは、どのようなジャンルとして認識されてきて現在の地位を築いたのか。1980年代からゼロ年代までの新聞・雑誌を読み込んで、ライトノベルの「誕生」過程を出版動向や人々の文学/文芸観の変遷を交えて読み解く。
はじめに 第1章 「ライトノベル」誕生からゼロ年代への狭間で 1 同時代言説から見る少女小説・ファンタジー小説ブーム 2 「ライトノベル」誕生と当時の受容状況 3 一九九〇年代のライトノベル言説 第2章 ゼロ年代の幕開けと浮上するライトノベル 1 名称の選択をめぐる問題 2 上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』の特異性 3 「ライトノベル世代」の若手作家たち 第3章 ライトノベルの勃興期 1 ブーム前夜の状況(1)――「次世代型作家のリアル・フィクション」の登場 2 ブーム前夜の状況(2)――「ファウスト」創刊がもたらしたもの 3 ライトノベル・ブーム到来――『ライトノベル完全読本』の影響 4 ブーム到来の背景にあった「活字離れ論」 第4章 ライトノベルと文学・一般文芸の相対化 1 ライトノベル・ブームの特筆すべき傾向 2 文芸誌を読む(1)――「ダ・ヴィンチ」を中心に 3 文芸誌を読む(2)――「文学界」を中心に おわりに あとがき ライトノベル関連言説資料年表
品切れ・重版未定